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世界史の掲示板

地球史上で5回起こった生物の大量絶滅、いわゆるビッグファイブのうち、恐竜が絶滅した白亜紀末(6600万年前)のものだけが隕石衝突によるとされているが、そのほかの大量絶滅や、ビッグファイブ以外の絶滅も、隕石や彗星、小惑星の衝突が原因であり、それらは周期的に繰り返されているという仮説です。

そして、その周期は、太陽系が天の川銀河の中を回転運動しながら1周することで生みだされているというの説です。
ここから話は一気に地球を離れ、太陽系も飛び出して、銀河が舞台となります。
地球を含む太陽系は、天の川銀河の中にあります。天の川銀河のことを銀河系とも呼びます。

天の川銀河は直径が約10万光年、厚さは約1000光年で、この中に恒星が2000億個から4000億個も存在するといわれています。太陽系は天の川銀河の中心よりも外側のほうに近い、どちらかといえば「郊外」といえるところにあります。

また、よく知られているように天の川銀河は渦巻き形をしていて、4本の「腕」をもっています。
それぞれの腕は銀河の中心から螺旋[らせん](対数螺旋)を描いて、約12度の角度で伸びています。

意外に思われるかもしれませんが太陽系は天の川銀河の中でじっとしているわけではなく、8個の惑星を引き連れて、なんと秒速240kmという猛スピードで銀河の中心を軸に公転しています。太陽系が天の川銀河を1周するには、約2億5000万年かかるといわれています。

さて、太陽系は天の川銀河の中で、メリーゴーラウンド(回転木馬)のように上下しながら回転運動をしています。円盤状の天の川銀河の中央平面よりも上がっては戻り、下がっては戻り、を繰り返しているわけです。

ランピーノの考えは、この回転木馬の運動によって生じる揺らぎが、太陽系の最も外側を取り囲んでいるとされるオールトの雲に伝わって、そこから放出された彗星や小惑星が地球に落下してくるのではないか、というものです。

オールトの雲には数兆個もの彗星が存在するといわれ、「彗星のふるさと」とも考えられているのです。

そしてクレーターの分布や生物の絶滅の周期などのデータをたくさん集めて、そこから信頼できるデータを抽出して検討し、彗星や隕石の落下には約3000万年という周期があることを指摘したのです。

藤岡 換太郎