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世界史の掲示板

モンゴル帝国の西進およびムガル帝国の南進によって、東ヨーロッパやロシアおよび中央アジア、南アジアの一部がモンゴロイドの支配下に置かれた。その際征服された地域では、顕著ではないものの混血が認められる。ロシアは何百年もの間テュルク系国家やモンゴルによって征服されたため混血は多かった。ただし、それらのモンゴロイドは遊牧民族であるため土着の農耕民より人口が少なく、さほど混血の影響は高くないともされる。

なお、ここでは中世以前におけるコーカソイドと他人種との混血についてのみ記述し、大航海時代以降のヨーロッパ人の移動に伴って生じた混血についてはここでは割愛する。

北アフリカ
アフリカ人はネグロイドに分類されるが、北東部アフリカはサハラ砂漠以南の西南部アフリカ(ブラックアフリカ)とは異なった遺伝子的特徴を持っている。スーダン南部に広がる大湿地帯のボトルネック効果と中世以降のアラブ人による入植のためで、北アフリカの先住民であるベルベル人はコーカソイド系に属すとされる[10][11]。ただし、ベルベル人など北アフリカの民族にはネグロイド系のY染色体ハプログループE1b1bが高頻度でみられなど、他のコーカソイドと異なる特徴もあり、ネグロイドとの混血が示唆される。

さらにエチオピアの主要民族であるソマリ族(エチオピア人種)も、古くからベルベル系とネグロイド系の混血で構成されている。