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ロンドン為替市場
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ロンドン為替市場の掲示板

2022-01-27 03:25
通常市況
欧州マーケットダイジェスト・26日 株高・金利上昇・円安

(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=114.35円(26日15時時点比△0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=129.08円(△0.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1288ドル(▲0.0016ドル)
FTSE100種総合株価指数:7469.78(前営業日比△98.32)
ドイツ株式指数(DAX):15459.39(△335.52)
10年物英国債利回り:1.198%(△0.034%)
10年物独国債利回り:▲0.074%(△0.006%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>   <前回発表値>
1月仏消費者信頼感指数         99        100

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。欧米株価の上昇を受けて投資家のリスク志向改善を意識した円売り・ドル買いが強まると、節目の114.00円や前日の高値114.16円を上抜けて一時114.39円まで上値を伸ばした。12月米新築住宅販売件数が81.1万件と予想の76.0万件を上回ったことも相場の支援材料となった。
 なお、市場の関心は米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明内容やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見に集まっている。利上げペースや保有資産縮小などに関する言及が焦点。

・ユーロドルは下げ渋り。ユーロ豪ドルやユーロポンドに売りが先行するとユーロドルにも売りが出て、22時30分過ぎに一時1.1272ドルと日通し安値を更新した。ただ、前日に付けた年初来安値1.1263ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ユーロ円の上昇につれた買いも入り、1.1296ドル付近まで下げ渋った。
 市場関係者からは「ウクライナを巡る欧米とロシアの緊張状態も続いている。積極的にユーロを買う動きは限られ、上値は重かった」との声が聞かれた。

・ユーロ円は強含み。欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数が2%超上昇し、ダウ平均が510ドル超上昇すると投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが進んだ。23時30分過ぎに一時129.12円と日通し高値を更新した。その後の下押しも128.85円付近にとどまった。

・米ドルカナダドルは売買が交錯。カナダ銀行(BOC)はこの日、大方の予想通り政策金利を0.25%のまま据え置くことを決めたものの、市場の一部では利上げを予想する向きもあっただけに、金利据え置き判明後は米ドル買い・カナダドル売りで反応。一時1.2644カナダドルまで上昇した。
 BOC声明では「経済のスラック(需給の緩み)は完全に吸収された」と指摘し、金融政策の先行き指針(フォワードガイダンス)の削除を決めた。さらに2%の物価安定目標の達成に向けて「金利を引き上げる必要がある」としたうえで、国債の保有資産を減らす量的引き締め(QT)にも言及した。もっとも、市場では「声明は予想ほどタカ派的な内容ではなかった」との受け止めが多かった。
 ただ、マックレムBOC総裁が会見で「今日は緊急政策を終了する最後のステップ」「オミクロン株の影響を考慮して金利を据え置いた」と説明し、「われわれは数回の利上げが必要なことを示唆した」「利上げ後、再投資の段階を脱し少なくとも一部の国債をバランスシートから吐き出すことを検討する」と発言するとカナダドルを買い戻す動きがじわりと強まった。1時過ぎには1.2587カナダドル付近まで下押ししている。

・ロンドン株式相場は続伸。時間外の米株価指数先物の堅調な動きが支えとなり、買いが優勢となった。ロイヤル・ダッチ・シェルやBPなどエネルギー株に買いが集まったほか、リオ・ティントやBHPビリトン、アングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。HSBCやバークレイズなど金融株も堅調だった。

・フランクフルト株式相場は大幅に続伸。時間外のダウ先物の上昇などが好感されて、欧州各国の主要株式相場が値を上げた。個別ではエアバス(5.53%高)やコベストロ(5.34%高)、シーメンス・エナジー(4.70%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。株高を受けた。