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11/3(月) 6:30配信
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南日本新聞
園児に囲まれるペトラ・ヴィーリングさん=阿久根市のめぐみこども園
鹿児島県阿久根市波留の認定こども園めぐみこども園に今夏、オランダ人のスタッフが加わった。教育者で人類学者のペトラ・ヴィーリングさん(54)。旅の途中で立ち寄ったこの地に魅了されて長期滞在を決意。園児とふれ合いながら阿久根の暮らしを満喫している。
【写真】(別カット)園児に囲まれるペトラ・ヴィーリングさん=阿久根市のめぐみこども園
ペトラさんは若い頃、環境団体に勤め、南米をはじめ世界各地を旅した。帰郷後は幼稚園で働き、家庭をもったが、子育てが一段落したのを機に、アジアの教育現場を見てみたいと一人旅を再開。香港から日本へ至り、出会った人々の勧めで2年前、阿久根へたどり着いた。
「今ここにいることが奇跡」とペトラさん。初めて阿久根に降り立った時、自然豊かな景色に感動し、涙があふれたという。同園の輿水知子副園長(44)らと語り合ううちに意気投合し、園児たちと触れ合った。いったん帰国し、今年7月に夫のヤン・シュワード・ヤーハーさん(56)を伴って再来日した。来夏まで同園で週3日働く予定。休日は夫婦でサイクリングやドライブを楽しみ、市民と交流を重ねている。
ドイツに生まれ、多くの言語を操るが、まだ日本語は完璧ではない。それでも園児らと過ごす中でめきめきと上達し、「子どもたちが私の先生」と笑う。「言葉や文化は違っても、日本の子どももオランダの子どもも同じ。幸せに、勇敢で自由な人間として成長してほしい」と、園児らを見守っている。
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