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(株)カプコン【9697】の掲示板 2023/09/23〜2023/10/13

カプコン、新旧作で収益力 7期連続の最高益予想 モバイル開拓課題

2023/9/26付   日経電子版

カプコンの業績が好調だ。格闘ゲームの新作「ストリートファイター6」のヒットなどで、2024年3月期は7期連続の最高益を見込む。新作に加え「旧作」ソフトでも堅実に稼ぐ収益力が評価され株価も上昇、7月下旬には上場来高値を更新した。次の課題はモバイル市場の開拓で、9月に配信を始めた新作の利用者をどこまで増やせるかが焦点となる。

9月23日、千葉市の幕張メッセで開かれた東京ゲームショウ。ひときわ目立ったのがカプコンブースだ。ストリートファイターや「バイオハザード」の最新作、仮想現実(VR)に対応した未発売ゲームを体験したいファンが列を作った。

業績は好調だ。23年4~6月期の純利益は前年同期比2倍の181億円と4~6月期として過去最高だった。ソフト販売は最多の1350万本を記録した。24年3月期通期の純利益予想に対する進捗率は45%に達した。

業績を支えるのは旧作だ。販売本数比率は4~6月期で73%、24年3月期通期で79%を見込む。これに対しセガサミーホールディングス(HD)は24年3月期に59%にとどまる見通しで、カプコンの高さが目立つ。

なぜ旧作が売れるのか。カプコンの辻本春弘社長は「パソコン(PC)をメインプラットフォームに据えている」ことを理由の一つに挙げる。

ゲーム会社は新作ソフトの対応ハードを限定することが少なくないが、カプコンはソフトを複数のハードに対応させる方針を掲げる。これにより「ゲーム機が普及していない新興国でも旧作が売れる」(辻本氏)。前期は200以上の国・地域でソフトを販売した。

好調ぶりは自己資本利益率(ROE)からもみてとれる。23年3月期は24%。スクウェア・エニックスHD(16%)やバンダイナムコHD(15%)などを引き離す。

課題はモバイル事業だ。カプコンの株価は22日に5273円まで下落した。引き金となったのは14日から配信を始めたスマホ向けゲーム「モンスターハンターナウ」。「ポケモンGO」を手がけた米ナイアンティックと共同開発した、位置情報と連動するゲームだ。

■ 利用者の事前登録が約300万人にとどまったことが嫌気された。

◎ 配信1カ月で1億人が登録し社会現象となったポケモンGOの再来を予想していた「投資家の期待に届かなかった」(東洋証券の安田秀樹シニアアナリスト)。

世界のゲーム市場は約半分をモバイル向けが占めるとされる。市場の高い期待に応えるにはモバイル向けの攻略が欠かせない。



Quickコンセンサス予想

(株)カプコン【9697】 カプコン、新旧作で収益力 7期連続の最高益予想 モバイル開拓課題   2023/9/26付   日経電子版  カプコンの業績が好調だ。格闘ゲームの新作「ストリートファイター6」のヒットなどで、2024年3月期は7期連続の最高益を見込む。新作に加え「旧作」ソフトでも堅実に稼ぐ収益力が評価され株価も上昇、7月下旬には上場来高値を更新した。次の課題はモバイル市場の開拓で、9月に配信を始めた新作の利用者をどこまで増やせるかが焦点となる。  9月23日、千葉市の幕張メッセで開かれた東京ゲームショウ。ひときわ目立ったのがカプコンブースだ。ストリートファイターや「バイオハザード」の最新作、仮想現実(VR)に対応した未発売ゲームを体験したいファンが列を作った。  業績は好調だ。23年4~6月期の純利益は前年同期比2倍の181億円と4~6月期として過去最高だった。ソフト販売は最多の1350万本を記録した。24年3月期通期の純利益予想に対する進捗率は45%に達した。  業績を支えるのは旧作だ。販売本数比率は4~6月期で73%、24年3月期通期で79%を見込む。これに対しセガサミーホールディングス(HD)は24年3月期に59%にとどまる見通しで、カプコンの高さが目立つ。  なぜ旧作が売れるのか。カプコンの辻本春弘社長は「パソコン(PC)をメインプラットフォームに据えている」ことを理由の一つに挙げる。  ゲーム会社は新作ソフトの対応ハードを限定することが少なくないが、カプコンはソフトを複数のハードに対応させる方針を掲げる。これにより「ゲーム機が普及していない新興国でも旧作が売れる」(辻本氏)。前期は200以上の国・地域でソフトを販売した。  好調ぶりは自己資本利益率(ROE)からもみてとれる。23年3月期は24%。スクウェア・エニックスHD(16%)やバンダイナムコHD(15%)などを引き離す。  課題はモバイル事業だ。カプコンの株価は22日に5273円まで下落した。引き金となったのは14日から配信を始めたスマホ向けゲーム「モンスターハンターナウ」。「ポケモンGO」を手がけた米ナイアンティックと共同開発した、位置情報と連動するゲームだ。  ■  利用者の事前登録が約300万人にとどまったことが嫌気された。  ◎  配信1カ月で1億人が登録し社会現象となったポケモンGOの再来を予想していた「投資家の期待に届かなかった」(東洋証券の安田秀樹シニアアナリスト)。  世界のゲーム市場は約半分をモバイル向けが占めるとされる。市場の高い期待に応えるにはモバイル向けの攻略が欠かせない。    Quickコンセンサス予想