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野村ホールディングス(株)【8604】の掲示板 2016/04/17〜2016/05/15

2012年11月16日、野田政権が衆院を解散。同年12月16日の選挙で現与党勝利、12月26日に第2次安倍政権が誕生した。アベノミクス相場の始まりである。
野村の株価は、2012年の11月に安値279円ー高値353円で、最悪の政権だった民主党政権が終わることを好感し、すでに上げ始めたのが11月。その後は、「アベノミクス」の波に乗りぐんぐんと上昇していた。
2013年5月980円、2015年7月の909.2円で、きれいにWトップを形成。それ以降は、チャートの教科書通り、下げ続けて現在に至る。その間、野村に何も変化はなかったのだ。ただ政治の恩恵、全体相場に乗ったただけだ。
1988年、野村は経常利益5,000億円規模でトヨタに迫る。この時期の数年が野村の絶頂(ピーク)であった。キミマロ風に言えば「あれから25年!」。前期の野村の経常が1,651億円。一方トヨタのそれは、2兆9,833万円。実にこれだけの差がついた。
野村は当時、バブルに乗っただけだろう!。その通りである。今も昔も、景気の変動にサーフィンするのが野村である。

では、波が静寂と化せばどうなるのか?波の前まで先祖返りする、と単純に考えるのが筋であろう。
安倍政権誕生前夜、2012年11月の水準は安値279円 高値353円。2012年11月の日経225は、安値8,619円
高ね9,492円である。先週末の野村が不吉な「444円」、日経225は「16,412円」である。
これで野村の状況が如実にわかると思う。つまり、野村自身は何の変化もない、成長もない、否、劣化しているとさえ言える。バブル期もそうだった、アベノミクスでもそうだった。相場全体が良かっただけ、サーファーに過ぎない。波が来なければ、ビーチで昼寝をしている。そんな銘柄である。
トヨタと比較するのは酷だろうし、何よりトヨタに失礼だ。しかし、すでに名門だから、財閥だから大丈夫という時代は終わった。早急にトップを入れ替え、この会社をゼロリセットし、変革できるゴーン級のリーダーが必要だ。
そして、2020年EPS100円という(政府目標ではあるまい)、株主を馬鹿にしたような、眠たいことを撤回して欲しいものだ。ただ、そういうリーダーは、かつてこの会社には存在しなかったのも事実。大蔵(財務)行政の下で、長らく安穏とビーチで遊んできた業界ゆえ。これは銀行も同じだ。