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(株)スリー・ディー・マトリックス【7777】の掲示板 2023/09/15〜2023/09/18

さて、さんざんからかってくれた PuraGel について書いておこうか。(笑)

まず、米国で販売開始した当時の PuraSinus と、現在の PuraGel は事実上、別の製品となっている。それはターゲット領域の変更があったからだ。

方針変更後、天沼北米担当取締役の口から「訴求点の変更」という言葉が繰り返し登場している。

訴求点とは、普通の言葉に直せばアピールポイントという事だが、一般的に商品販売戦略において訴求点が変更されるのはどういう場合かというと、ターゲット領域の変更時。

さらに、ターゲット領域の変更を裏付ける事実が、米国で始まった PuraGel を用いる臨床研究の内容だ。

Role of Novel RADA16 Hydrogel in Endoscopic Skull Base Surgery

この臨床研究には 3-D Matrix が協力企業として名を連ねているが、この臨床研究のサマリーに、天沼氏がよく用いるキーワード「癒着防止から創傷治癒効果へ訴求点を変更」と一致する言葉が登場する。

Lastly, with respect to intra-operative adjuncts designed to foster healing in the postoperative period, PuraGel, a RADA16 polypeptide hydrogel, was identified as an ECM-based solution, which aids in wound healing, adhesion prevention, and hemostasis at the completion of the case

ここからも、メインターゲットが鼻腔内手術から、経鼻内視鏡頭蓋底手術へと変更された事が伺える。

残念ながら、鼻腔内手術と経鼻内視鏡頭蓋底手術では実施件数が全く異なる。売上が旧中計のそれとは桁が変わって来るのは当然と言えば当然。今回の 0.4億は、ある意味で上出来と言える。

PuraGel に復活の目があるとすれば、南カリフォルニア大で実施中の臨床研究の結果が極めて良い場合だが、さて。