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豊田合成(株)【7282】の掲示板 〜2015/04/28

>>7612

◆2013/09/06 日経産業新聞 13ページ

【名古屋】豊田合成は自動車のフロントグリルに取り付ける「エンブレム」の生産量を、2018年度をメドに最大20倍に引き上げる。12年度実績の年間20万~30万個から、400万個まで増やす。世界各地で安全規制が強化されるのに伴い、衝突予防システムに対応した同社のエンブレムの販売が増えると予測。現在生産を手がける日本とタイに加え、生産地域の拡大も検討する。

現在は全生産量の約6割を日本国内で、残りの約4割をタイで生産している。18年度は400万個のうち、日本が4割にあたる160万個、海外が6割にあたる240万個の生産規模になる見通し。国内では稲沢工場(愛知県稲沢市)を中心に増強。海外では生産地域の拡大を検討しており、完成車メーカーの生産動向を注視している。

豊田合成のエンブレムは衝突予防システムに使われる「ミリ波レーダー」に対応している。従来型のエンブレムでは凹凸のあるデザインや金属のメッキが施されており、電波を阻害してしまうため使えない。

豊田合成は金属メッキに代えて、金属をモザイク状に蒸着する技術を活用し、電波が透過できるエンブレムを開発。また金型の精密加工技術を生かし、奥行きの感じられるデザインを再現している点が自動車メーカーから評価されている。

衝突回避システムの一部として高級車を中心にミリ波レーダーの搭載が進んでおり、エンブレムの生産量は増加傾向にある。また安全評価基準の「NCAP」が欧米や日本で強化される方向。対応エンブレムの需要がさらに拡大するとみて供給体制を強化する。

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  • >>7637

    ◆2013/09/12(木) 日経産業新聞 1面

    【名古屋】豊田合成は自動車向け樹脂製部品の生産などに使う金型の体積を、ほぼ半減する技術を開発した。金型の強度を試算するシミュレーションソフトを独自開発、精度や強度に影響しない範囲で可能な限り金型を小型化できるようにした。その結果、金型づくりの工期を約2割短縮できるほか、材料費が減り製造コストも削減できる。

    豊田合成はゴム・樹脂製部品の成型や金属の鋳造などに金型を使っている。車の前面に付けるフロントグリルなど大型の部品では、重さ数トンの巨大な金型が必要だった。金型の体積が大きければ価格も高額になり、移動など生産準備にも時間や手間がかかるという課題を抱えていた。

    ただ、金型を小さくしすぎると、樹脂やゴムを押し込む力に金型が耐えられず、変形する一因になる。そこで独自開発したシミュレーションソフトを設計段階で活用し、強度維持に影響がない部分をそぎ落として小型化する技術を確立した。

    シミュレーションでは、金型の強度のほか、内部の樹脂の流れを予測したり、金型の温度を解析したりする。予測を基に、圧力がかかる部分を割り出して強度を保つ一方、比較的圧力がかからない部位では金型の厚さを抑えるなどした。また、金型の温度変化を予測することで、冷却用配管などの配置を見直し金型を小さくした。

    この結果、平均で金型の合わせ目の面積は40%のマイナスに、高さは5%削減した。従来は経験などを基に金型の大きさを決めており、大型化する一因となっていた。

    金型を小さくすることで、従来は平均4カ月程度かかっていた金型の製作期間を約2割短くできるという。現状より3週間程度短縮できれば、取引先の設計変更への対応力も上がる。

    同社の金型生産拠点である西溝口工場(愛知県稲沢市)で実用化に乗り出した。金型の生産を一部委託している協力企業への技術指導も始めた。自動車部品では中国など新興国メーカーとの競争が激化しており、新たな生産技術を武器に製品の価格競争力を高める。
    【図・写真】大型の金型はクレーンを使って設備に組み込む必要がある

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