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那須電機鉄工(株)【5922】の掲示板 2020/02/22〜2020/04/20

楽天の携帯、大容量で月2980円 大手3社の半額以下に

楽天は当初は19年10月に携帯電話事業を本格開始する計画だったが、基地局の整備の遅れなどから延期した。その後、東京と大阪、名古屋などで無料の試験サービスを展開しながら基地局の整備を進めた。2月中旬時点の基地局は東京23区と大阪市、名古屋市を中心に3300以上になり、3月末までの計画(3432局)を達成できる見込みになり、4月中に東名阪などで有料の商用サービスを始める。

ただ、通信のサービス品質の改善は大きな課題だ。楽天の試験サービスでは、東京都心の駅前でもつながらない場所がある。大きなビルなどでは屋内まで電波が届いていないケースも多く、携帯大手3社のカバーエリアに追いつくには、さらなる基地局の整備が必要だ。

楽天は25年までに携帯電話事業に6000億円を投じ、26年3月には全国に2万7000局超の基地局を整備し、サービスを全国に広げる。ただ、当面は三大都市圏以外の地域ではKDDIの通信設備をローミング(相互乗り入れ)で借りる契約を結んでいる。楽天の顧客がKDDIのネットワークで1ギガバイトのデータ通信を利用すると、楽天がKDDIに465円を支払う契約だ。楽天は当面、赤字で携帯事業を運営することになりそうだ。

楽天はクラウドを使った「仮想化」と呼ぶ技術を世界で初めて通信ネットワークに全面的に採用するなどしてコスト削減に取り組んでいる。価格の安い汎用サーバーにソフトウエアを搭載し、高価な専用機器と同等の機能を持たせることができる。ただ、昨年12月10日と今年2月17日には携帯電話の試験サービスで通信障害が起きており、通信サービスの品質の安定も求められる。

日本経済新聞