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楽天グループ(株)【4755】の掲示板 2019/02/26〜2019/03/02

MWC 2019で楽天・三木谷社長、完全仮想化基地局は「携帯業界のアポロ計画」

【バルセロナ発】スペイン・バルセロナで開催されているモバイル通信見本市「MWC Barcelona 2019」で、楽天グループは仮想化技術を全面採用したモバイルネットワークインフラを展示した。楽天の三木谷浩史会長兼社長は仮想化インフラを「これまでだれもやったことがない。携帯電話業界における『アポロ計画』とも言える」と表現し、既存事業者とはまったく異なる考え方で設計されたネットワークであることを強調。コストやサービス拡充の面で大きな優位性を発揮できると説明した。(日高彰)

楽天は、子会社の楽天モバイルネットワークを通じて、今年10月に国内第4の携帯電話事業者としてモバイル通信サービスを開始する予定。これまでMVNOとして提供してきたサービスとは異なり、自社の基地局やネットワークを利用したサービスとなり、4Gに加え東京五輪開幕までに5Gのサービスも開始することを目指している。

5Gで標準化されている技術を先取りする形で、4Gネットワークの構築に採用しているのも特徴。三木谷社長は「他の携帯電話事業者は4Gに追加して5Gネットワークをつくり、運用していく必要があるが、楽天のネットワークは、サービス開始初日から“5G ready”だ」とし、ソフトウェアのアップデートだけで5Gに対応できる点を強みとする。4Gと5Gを合わせたインフラのコストは「従来の事業者に比べて半分に減るどころではない。7~8割は削減できるだろう」と見込む。

現地時間2月27日に行われたMWCの基調講演で、冒頭に登壇したシスコのチャック・ロビンスCEOが、急速に増大するトラフィックに対応するため、ソフトウェアの活用によるコスト削減と運用効率化が重要であることを訴えた。続いて楽天とのパートナーシップについて述べ、楽天を「完全に仮想化されたクラウドネイティブネットワークを、オープンなマルチベンダーアーキテクチャーで構築した世界初の携帯電話事業者」と紹介する一幕もあった。