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NANO MRNA(株)【4571】の掲示板 2015/08/20〜2015/08/23

ナノのアドバイザーの西山 伸宏 教授  早稲田塾で今年こんな講演していたんだ・・
http://www.wasedajuku.com/channel/good-professor/detail.php?professorid=599

具体的な成果としては、白金錯体系の抗がん剤への応用があります。
たとえばシスプラチン(cisplatin)という薬があります。これはとくに大量の水を同時に投与しなければならない薬。濃い濃度で腎臓を通過するときに腎臓を傷めてしまうためですが、ミセルの形で投与すれば濃い濃度の薬が腎臓を通過することを避けることができるので大量の水は必要ありません。
ふつう入院して3日間点滴を受けなければならないところを、外来で治療できることになり、患者の負担を少なくすることができます。
またシスプラチンには、内耳毒性や耳が聞こえなくなるという副作用も知られています。これは内耳の有毛細胞を変化させてしまうためなのですが、ミセルに内包して届ければ健康な内耳にはダメージを与えないので、副作用を抑制できることになります。

ふつう抗がん剤は投与すると速やかに全身に分布し、腎臓などから排泄されるのですぐ血中からなくなってしまいます。しかし抗がん剤を高分子ミセルに内包させることで、血中をぐるぐる回ってがん細胞のところに集め、そこで放出させることができます。
がん細胞に集まる薬の量でいえば20倍ほどの効果があります。さらに全身に回らず副作用が出ないという視点から見ると、かなりの効果ともいえます。これはすでに治験の最終段階の第3相試験まで進んでおり、数年以内の実用化が期待されています。・・・・・