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(株)神戸物産【3038】の掲示板 2016/12/13〜2017/03/17

>>811

「神戸物産の為替損は有りえない。」?

為替デリバティブは、為替レートに対するリスクヘッジです。
神戸物産は仕入れを輸入に頼っている部分が多いので、円安が進行するとトヨタやスバルのように為替差損により大幅減益や赤字転落という事態が起こります。
為替デリバティブでリスクヘッジすることにより、円安時に為替差益が発生し、仕入れ価格上昇により利益がなくなる分をカバーできるのです。
その代わりに円高になると為替差損が発生しますが、仕入れ価格が安くなり、利益が増加するのでトータルで為替レートによりジェットコースターのように利益が爆発的に増加しない代わりに赤字転落という厳しい状態も緩和できるので、経営が安定するメリットがあるのです。
昨年も円高時に為替差損が計上されたのはそのためで、月次IRでは毎月レートにより為替差益や差損が発生しますが、帳簿上の評価益や評価損なので本来目くじらを立てるほどのことではないのです。
昨年夏に業績予想の大幅下方修正をしたときも配当予想を減配せずに据え置いたのも単なる評価額の洗い替えで具体的に現金が流出したのではないからです。
2月末にさらに円高が進行すれば評価損は増加しますが、円安になれば評価益となって、経常利益を押し上げてくれることでしょう。
基本的に昨年10月末の為替レートは103円近辺なので、通期ではそれより円安なら為替差益という形で結果が出ます。
今の状況では103円より円安に収まりそうな感じなので、目先の評価損に一喜一憂せず、営業利益を重視したほうがこの会社の状況を正確に把握できると思います。