(株)アスカネット【2438】の掲示板 2021/08/19〜2021/09/27

くら寿司の店舗で使用する空中ディスプレイの特許出願が公開されていました。

【公開番号】　特開2021-141997
【公開日】　　2021年9月24日
【発明の名称】表示装置
【出願人】　　くら寿司株式会社

寿司皿と一緒に空中ディスプレイがレーンを流れていて、定期的に切り替わる映像をくじ引きのように利用するそうです。（スマホで空中映像の写真を撮る）

近年では、来店客に美味しい飲食物を提供するだけではなく、快適で楽しい来店体験を得てもらうことが重要で、新たなユーザー体験の提供が求められているそうです。

くら寿司は空中ディスプレイにより「ユーザに新たなユーザ体験を与えることができる」としています。

空中ディスプレイは空中結像プレートを使用するタイプで、面対称位置に結像させる公知のものを用いることができるとしています。

メリットとして、表示装置を簡素な構成とすることができるともしています。

確かに裸眼立体ディスプレイ（Looking Glass等）をレーンで回したら導入コストもメンテナンスも心配ですし、元映像をディスプレイに表示すれば光学的な現象として空中表示される空中結像プレートは、空中表示に関しては非常にシンプルです。（バッテリー内蔵モニターをレーンに流すのと変わらない簡素さ）

くら寿司の提供する楽しいユーザー体験としては「ビッくらポン！」がありますが、子供心をガッチリつかむノウハウ（何がウケるか）は心得ていると思います。

特許出願は去年の３月なので、その４ヵ月後にＡＳＫＡ３Ｄプレートを使用した実証実験が行われたことになります。

その時は来店受付機でしたが、”画面サイズが小さい”という実証実験をする前から分かるような内容で不採用となり、代わりに実証実験もなく知能技術の非接触操作が採用されたという不可解な経緯がありました。

もしかしたらですが、こちらの実証実験も兼ねていたのかもと想像してしまいます。（画面サイズは小さくて問題ないですし）

単にデモ映像が流れるだけならすぐにでもお試しできそうですが、画像から当選確認したりポイントに還元したりするバックのシステムの開発は予算をかけて本気で行う必要があります。

それだけに、どこかで”お試し”された（バックのシステムが完成して動いている）ときは、全国展開する流れだろうと思います。

まだ全然具体的な話ではありませんが、くら寿司は「なくなった」と思っていたので、将来の楽しみができたのは良い材料ではないでしょうか。

■図の説明
３１　表示素子
３３　光学素子
Ｐ２　空中画像