カードローンは、どうしてもお金が必要なときに頼りになるサービスです。とはいえ、カードローンを利用して融資を受けるためには申込みをして審査を受けなければならないため、「審査に通らないかもしれない」と不安な人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カードローンの審査基準や審査に落ちる理由について解説します。カードローンに申込もうか悩んでいる人は、ぜひチェックしてみてください。
元銀行員/mybest 金融サービス情報コンテンツ担当
大島凱斗
元銀行員として、法人顧客の経営支援・融資商品の提案、個人顧客の資産運用相談業務を担当。現在は日本最大級の商品比較サービスmybestにて金融・サービス商材の情報提供コンテンツを統括している。
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目次
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審査が甘いカードローンは存在しません。どこの金融機関も、法律に基づいてきちんと審査を行っています。金融機関は融資に厳正な審査基準を定めることで、お金を貸したばかりに返ってこなくなってしまう事態を未然に防いでいます。
裏を返せば、金融機関が行う審査さえクリアすれば誰でも借入れは可能といえます。
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消費者金融のカードローンは、審査を消費者金融のみが行うのに対して、銀行のカードローンでは銀行と保証会社が二重で審査を行うため、審査が厳しくなるといわれているのが特徴です。
また、一般的に金利は消費者金融カードローンよりも銀行カードローンのほうが低い傾向に。金利が低いと審査は厳しくなるので、総じて銀行カードローンのほうが審査通過は難しくなります。
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すぐに融資を受けたい人は、銀行ではなく消費者金融カードローンの利用を検討しましょう。大手消費者金融だと最短30分ほどで借入れまで完了できるところも。先述の通り、銀行カードローンは銀行と保証会社で二重の審査を行うため、融資までに時間を要します。
かつては即日融資可能な銀行も存在しましたが、現在はいずれの銀行も行っていません。これには銀行カードローンにおける「貸しすぎ」が社会問題となったことが大きく関係しており、より慎重な審査を求められるようになった背景があります。
さらに反社会勢力への資金供与を防止する観点から、審査情報の警察庁データベースへの照合が義務付けられるようになり、こちらも銀行カードローンの即日融資を事実上不可能としている要因となっています。
一刻も早い融資を希望する人は即日融資の可能な時間帯やWeb申込完結の有無などもチェックしておくとよいでしょう。
以下では、カードローンの審査基準について説明します。
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返済能力は、審査において重要な要素のひとつです。金融機関は、融資を行う以上確実に返済を行ってもらう必要があるので、返済能力のない人に融資を行うことはできません。
返済能力は、個人のさまざまな属性から判断されます。チェックされる属性情報の一例は、以下のとおりです。
属性情報から安定した返済能力があると判断されなければ、審査に通過できません。
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他社借入状況も返済能力に関わる要素のひとつであり、とくに借入額が総量規制に達していないかは非常に重要なポイントです。
総量規制とは貸金業法で定められているもので、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合に新たな借入れが行えなくなる規制のこと。仮に年収300万円の人がすでに貸金業者から100万円の借入れを行っている場合は、新たに融資を受けることはできません。
なお、借入額が総量規制に達していない場合でも、収入から鑑みて借入額が多いと判断されれば、審査に落ちる可能性が高くなります。
CFP認定者・1級FP技能士/Paradise Wave代表
飯田道子
銀行カードローンの場合、総量規制の対象外となるため、消費者金融よりも多く借りられると考えている人もいるかと思います。しかし、銀行も独自の審査基準のもとに審査を行っており、総量規制の対象外だからといって、希望するだけ貸してくれるわけではありません。
加えて、銀行も総量規制に相当する貸付けの上限額を設けているのが一般的なので、年収を超えるような金額を借りることはできません。
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カードローンの審査では、これまでの返済・支払実績や借入状況が記録された信用情報もチェックされるのが特徴です。過去にクレジットカードの支払いを遅延させたことがあったり、現時点で何らかの支払いを滞納させていたりすると、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
信用情報はローンやクレジットカードの審査時に金融機関が確認するもので、開示請求を行えば個人でも確認することが可能です。過去に支払いを遅延したことがあるなど、自身の信用情報が気になる人は、カードローンに申込む前に信用情報機関に開示請求を行ってみるとよいでしょう。
次に、カードローンの審査に通らない場合に考えられる原因について説明します。
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申込者の収入に対して借入希望額が高すぎる場合は、返済能力を不安視されて審査に落ちる場合があります。先述したとおり、貸金業法には総量規制が設けられているため、年収の3分の1を超える金額はそもそも借りることができません。
年収300万円の人であれば借入できる最大金額は100万円なので、先述のような他業者からの借入れがない場合であっても規制を超える借入は不可能です。
総量規制に達しない金額でも、金融機関が返済能力に乏しいと判断した場合は、融資を受けられない可能性があります。返済能力の有無が判断される基準はケースバイケースであるほか、公表されていないため明確にはわかりません。
審査に落ちた原因が希望借入額の高さだと考えられる場合は、次回申込むときに借入希望額を少し低くすることを検討してみましょう。
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信用情報に何らかの問題がある場合も、審査に落ちる可能性があります。信用情報にはローンやクレジットカードなどの利用に関する情報が登録されているので、過去に返済を遅延したことがある、もしくは現時点で何らかの問題がある場合は要注意です。
信用情報に登録された情報は時間がたたないと抹消されず、内容によって5年ほどの期間を要します。信用情報の開示請求を行って返済遅延の情報が載っていたとしても、遅延した履歴自体は消すことはできません。
遅延の履歴自体を消すことができなくても、現時点で滞納している料金を完済しておくことは重要です。滞納が続いているか完済しているかでは印象が異なるため、できるだけ解消しておきましょう。
延滞など信用情報に登録されたマイナスの情報がある場合は、3カ月ほど待ってから申込むのもひとつの手です。
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同時に複数のカードローンに申込みをしていると、お金に困っている人だと思われ、審査に落ちてしまう可能性があります。信用情報にはカードローンの申込み情報も登録されているため、審査の時点ですぐに気づかれるのが実情です。
焦って複数社に申込みするのではなく、1社にしぼって申込むことをおすすめします。
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カードローンの申込時に提出する必要書類に不備や虚偽の申告があると、審査に落ちる要因になります。
なかには、審査に通過したい気持ちから年収などを多めに申告してしまう人もいますが、申告内容は提出された書類や信用情報と照らし合わせて確認されるため、虚偽の申告はすぐにバレるもの。
虚偽の申告を行っていたことが判明するとその時点で審査に落ちる可能性が高いため、絶対にやめましょう。
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すでに他社から借入れを行っている場合は、今の借入金額も返済能力の判断に含まれるのが一般的です。他社での借入額と自社での借入希望額の合計が返済能力に見合わないと判断されると、審査に落ちる可能性があります。
また、他社で借入れがある場合は、希望借入額との合計が総量規制に達していないかどうかを考慮することも重要です。
先述の通り、借入残高の合算で年収の3分の1を超える場合には総量規制に達してしまい新たな融資はできなくなります。
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審査時に行われる在籍確認の連絡がつかない場合、審査に落ちる要因になりうるため注意しましょう。
在籍確認は、申込者が申告したとおりの職場に在籍していることを確認し、返済能力を担保できるかを確認するものであり、カードローンの審査における重要な工程のひとつです。在籍確認は一般的に、申込者の職場に電話をかける形で行われます。
在籍確認の連絡がつかないと返済能力が担保されないため、審査に通過できません。金融機関からかかってくる在籍確認の電話には、自分以外の従業員が対応しても問題ありませんが、自分が対応するほうが安心です。
カードローンの申込みを行うタイミングは、自分が在籍確認の電話に対応できる時間帯にするのが望ましいといえます。また、どうしても電話での在籍確認を受けることが難しい人には、提出書類での確認を行っている金融機関もあるためチェックしておきましょう。
次に、融資を受けられずに困っている場合の対処法について説明します。
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カードローンの審査基準はそれぞれの金融機関によって異なるため、審査に落ちてしまってもほかのカードローンに申込むことで通過できる可能性があります。
ただし、審査で見られるポイントは基本的にどの金融機関でも同じです。カードローンの審査に落ちた事実も信用情報に登録されるため、2社目以降の審査に影響する可能性が高いといえます。
ほかの金融機関のカードローンに申込むことで審査に通過できる可能性はゼロではありませんが、再び審査に落ちる可能性が高いことも、念頭に置いておきましょう。
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他社への返済に困っていてカードローンを利用したいと考えている場合は、おまとめローンの利用を検討するのもひとつの選択肢です。カードローンを利用すれば他社への返済が一時的には楽になるかもしれませんが、借入先が増えるとその分負担は増えます。
新たに借入れを行っても一時的なしのぎにしかならないほか、多重債務に陥る危険性もあるため、おまとめローンを利用して毎月の返済負担を軽減する方法で対処するほうがより現実的かつ効果的です。
おまとめローンは、複数の借入れをひとつにまとめることで管理をしやすくしたり、金利負担を少なくしたりするためのローンです。他社への返済に困っている場合は、ぜひ利用を検討してみましょう。
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国や自治体の支援制度のなかには、総合支援資金や母子父子寡婦福祉資金貸付金など、一時的に貸し付けを受けられるものがあります。公的な支援制度であれば、カードローンの審査に落ちた人でも利用できる可能性があるため、一度チェックしてみてください。
国や自治体の支援制度は基本的に生活に困窮している人を主な対象としているため、誰でも無条件に利用できるというわけではありません。
国や自治体の支援制度を利用するための条件は、制度ごとに異なります。自分が利用できる制度があるかどうかは、厚生労働省や各地方自治体の公式サイトなどで確認してみてください。
※参照元:厚生労働省(外部サイト)
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融資を受けるのが難しい場合は、フリマアプリや質屋の利用も検討してみてください。フリマアプリや質屋を利用すれば、私物を現金化できます。
フリマアプリも質屋も、不要なものを売って現金化することができるサービスですが、フリマアプリが純粋な売買なのに対して、質屋では私物を担保にして融資を受けることも可能です。手放す私物をあとから手元に回収したいのであれば、質屋での融資を検討してみてください。
最後に、カードの審査に関してよくある質問をまとめました。カードローンの審査に不安がある人は、ぜひチェックしてみてください。
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契約時に審査を実施することが貸金業法で定められているため、審査のないカードローンは存在しません。
カードローンの大きな特徴である無担保での融資は、返済が滞ってしまった場合に金融機関が損害を被るということを意味します。万が一の貸倒リスクを回避するために、返済能力を慎重に審査しなければいけません。
なかには、無審査で融資可能とうたっている業者も存在しますが、ほぼ確実に闇金業者なので利用は控えてください。
闇金業者は違法な高金利で融資を行ったり、返済が滞ってしまった際に違法な手段で取り立てを行ったりします。闇金業者は違法な高金利での融資や、恫喝などによる違法な取り立てが行われることも。一度利用してしまうと生活が破綻してしまう可能性が高いので、あやしい業者は絶対に利用しないようにしましょう。
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カードローンの審査では、まず申込者が申告した収入や勤務先などの個人情報がチェックされます。続いて、申込者が提出した書類や信用情報を確認して、不備・そご・問題などがないか確認される流れです。
おおむね確認が完了したら、在籍確認が実施されます。在籍確認完了後にとくに問題がなければ、カードローンで融資を受けることが可能です。
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カードローンの審査では、在籍確認が必須です。金融機関によっては在籍確認を電話から各種書類の提出に変更できる場合もあるので、電話での確認が嫌な場合は相談してみてください。
ほとんどの金融機関では、在籍確認の電話によって勤務先の人にカードローンの利用を知られることのないよう、金融機関名を伏せて電話をかけてきてくれるのが特徴です
金融機関の名前ではなく担当者の個人名で電話をかけてきて、「○○さん(申込者)はいらっしゃいますか?」と質問が行われます。本人が「私です」と応えるか、別の人が「いま席を外しています」などと返答すれば完了です。
それ以外のやりとりは基本的に発生しないので、カードローンの利用がバレるリスクは少ないといえます。
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カードローンの審査では、本人確認書類および収入証明書類の提出が求められます。本人確認書類および収入証明書類として利用できる書類の種類は金融機関ごとに異なりますが、おおむね以下のような書類が利用可能です。
<本人確認書類>
<収入証明書類>
上記の書類をあらかじめ用意したうえで申込むと、審査の手続きをスムーズに進められますよ。
収入証明書類は、会社員であれば源泉徴収票が用意しやすいでしょう。給与明細書も勤務先から毎月発行されるため用意がしやすいですが、収入証明書類として使用するためには直近2カ月分を要するケースが多い点に注意が必要です。
個人事業主やフリーランスの場合、源泉徴収票ではなく、確定申告書を収入証明書類として提出することになります。
カードローンを利用してみたいと考えている場合は、さまざまなポイントを考慮して自分にあったカードローンを選ぶことが重要です。
以下のページでは、ランキング形式や特徴ごとにカードローンを探せます。カードローンの利用を検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
提供元:mybest
公開日:2022年08月24日
※本記事に掲載されている情報は2022年08月24日時点のものです。お申込みの際は各社公式サイトに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
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CFP認定者・1級FP技能士/Paradise Wave代表
飯田道子
審査では、個人の属性として職業・勤務先・勤続年数・年収・年齢・家族構成・住まいの状況(持ち家の有無や家賃)などが確認されます。
いずれも重要な内容ですが、なかでもしっかり見られるのが「年収」です。金額の大小だけでなく、安定して収入が得られているのかが審査のポイントになります。