CMも多数放送されている大手消費者金融アイフルのカードローン。人気ゆえにはじめて利用を検討する人も多く、ほかと比べて金利は安いのか、利息を抑える方法はないのかなど、急なお金が必要になったときに気になる人もいるようです。
そこで今回は、アイフルの金利についてわかりやすく解説します。ほかの金融機関との比較や利息を抑える方法なども紹介するので、借入計画を立てる際の参考にしてみてください。
元銀行員/mybest 金融サービス情報コンテンツ担当
大島凱斗
元銀行員として、法人顧客の経営支援・融資商品の提案、個人顧客の資産運用相談業務を担当。現在は日本最大級の商品比較サービスmybestにて金融・サービス商材の情報提供コンテンツを統括している。
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目次
まずは、アイフルと他の金融機関の金利を比較してみましょう。
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アイフルの金利は、銀行カードローンに比べると高めに設定されています。
アイフルが3.0〜18.0%であることに対し、三菱UFJ銀行カードローンは1.8~14.6%です。また、みずほ銀行カードローンは2.0~14.0%に設定されており、他行もおおむね同水準なので、基本的にアイフルのほうが、銀行カードローンより金利が高い傾向にあります。
2年かけて50万円を返済する場合、両者の利息は約2万円の差に。返済の負担感の差は小さくないといえます。
ただし、銀行カードローンは金利が低い一方で、消費者金融よりも審査が厳しめだといわれている点には注意が必要です。融資までのスピードも、消費者金融に比べると劣ること多い点も理解しておきましょう。
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ほかの消費者金融カードローンと比較すると、アイフルの金利は平均的です。アイフルに並ぶ大手消費者金融のレイクやアコム、プロミスなどと比較しても、いずれも最高金利は18%前後に設定されています。
消費者金融カードローンを選ぶ際には、金利以外のサービス面や利便性を比較して選ぶといいでしょう。
ここからは、借入れをする際に、金利が具体的にいくらに設定されるかを決める仕組みについて解説していきます。
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はじめてアイフルを利用する場合は、基本的に最高金利が設定されると考えておきましょう。アイフルに限らず各消費者金融では、利用実績が少ない人やはじめてカードローンを利用する人の信用度が測りづらいため、最高金利を設定することがほとんどです。
申込み前に返済シミュレーションを行う場合などは、最高金利で試算しておきましょう。
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契約後の金利は、利用者の信用度や返済能力、借入金額などに応じて個別に上下する仕組みです。アイフルでの利用期間が長く、きちんと返済して実績をつんでいる人であれば、利用中に金利が下がることもあります。
金利が上下する仕組みなどは明確に公開されていないため、具体的な基準はわかりません。アイフルを継続的に利用し、返済の遅延もない場合は、金利を下げてもらえる可能性もあるといわれています。
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アイフルでは、状況によっては交渉することで金利を下げてもらえる場合もあるといわれています。ただし、交渉が成立するのは稀で、可能性は低いと考えておいたほうが無難。
長期的にアイフルを利用しており、返済にも滞りがなく信用度が高いと考えられる場合には、一度交渉してみるのも手です。
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アイフルの返済に遅れた場合は、年率20.0%の遅延損害金が発生します。遅延損害金の金利は高く、遅れた日ごとに増えていくのが特徴です。
一日あたりの遅延損害金は、下記の通り計算できます。
10万円借りていて返済が1週間遅れた場合は、下記の遅延損害金が発生することに
借入金額が高いほど、また、遅延する日数が伸びるほど遅延損害金は高くなるため、返済は予定通りきちんと行いましょう。
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アイフルの借入れに発生する利息の計算方法は、下記の通りです。
カードローンを利用する際は、あらかじめ利息を計算して返済総額を把握しておきましょう。
5万円と20万円を金利18.0%で30日間借りた場合の、一日ごとにかかる利息の計算例は以下の通りです。
<5万円>
739円 = 5万円 × 18.0% × 30日 ÷ 365日
<20万円>
2,958円 = 20万円 × 18.0% × 30日 ÷ 365日
電卓を使えば利息は簡単に計算できるので、借りる前に必ず確認しておいてください。
以下では、金利18%・15%それぞれで借入れした際の返済シミュレーションを具体例を用いて紹介します。自分が検討している借入金額に近いものを参考にしてみてください。
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金利18.0%で、20万円・30万円・50万円を1年間借りた場合の返済シミュレーションは以下の通りです。
<20万円>
毎月の返済額:19,000円
返済総額:219,330円
利息:9,330円
<30万円>
毎月の返済額:28,000円
返済総額:329,519円
利息:29,519円
<50万円>
毎月の返済額:46,000円
返済総額:549,898円
利息:49,898円
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次に、金利15%で100万円・200万円を2年間借りた場合の利息シミュレーションを確認しておきましょう。100万円以上の借入れだと、利息制限法により、自動的に最高金利が15%に引き下がります。
<100万円>
毎月の返済額:49,000円
返済総額:1,161,787円
利息:161,787円
<200万円>
毎月の返済額:97,000円
返済総額:2,327,374円
利息:327,374円
借入れる額が高額になると、利息の負担がかなり大きくなることがわかります。
なお、上記以外の金額での借入れで利息負担を試算しておきたい人は、以下のシミュレーションを使ってみましょう。
カードローンの返済額をシミュレーションする以下では、アイフルの利息を減らす方法について解説します。
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借入れる金額を100万円以上にすれば、金利を自動的に引き下げることが可能。先述の通り、アイフルを含む消費者金融では、借入金額が100万円を超えると最高金利を15%に下げなければいけないことが利息制限法で決められています。
ただし、100万円の借入れは高額であるため、金利を引き下げるためだけに借金のリスクを高めることはおすすめできません。また、そもそも100万円の借入れは、総量規制によって最低でも年収が300万円ないと借りられないので、増額審査の結果次第である点も理解しておきましょう。
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はじめてアイフルを利用する場合は、30日間利息が0円になるサービスが受けられます。無利息期間内に返済できれば、利息0円で借入れすることが可能です。
サービス期間が終了すると通常どおりの金利が発生しますが、借入日数のカウントは無利息期間が終了してから。無利息期間に返済できなくても、なるべく早く完済すれば利息を抑えられます。
ただし、無利息期間はお金を借りた日ではなく、契約日の翌日から開始してしまう点には注意しましょう。
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繰上返済・一括返済を活用することで、利息負担を抑えられます。一括返済は、名前のとおり借金を一括で返済すること。繰上返済は、毎月の決められた金額以上のお金を返済することです。
一括返済は利息がその日までしか発生しないため、最も大きく利息を抑えられる方法といえます。ただし、一括返済はまとまったお金が手元からなくなってしまうため、無理な一括返済で生活が苦しくなる場合は、繰上返済を利用するのがおすすめです。
繰上返済で返済した分はすべて元金の返済にあてられます。通常の返済は利息の支払いをしたあとに、残りの金額で元金返済を行うため、なかなか残高が減りません。一方、繰上返済であれば確実に元金を減らせるので、返済が長期化することを防げます。
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はじめてアイフルを使う場合は、「ファーストプレミアム・カードローン」を利用すれば利息を抑えられます。ファーストプレミアム・カードローンは、アイフルをはじめて利用する人かつ、ウェブから申込んだ人だけが利用できるカードローンです。
金利は3.0〜9.5%と、キャッシングローンよりも低く設定されています。最大30日間の無利息期間も設定されているため、計画的に活用できれば大幅に利息を抑えることが可能です。
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複数の会社から借入れがある場合は、「おまとめMAX」の利用を検討してみましょう。
おまとめMAXは、アイフル以外にも複数社から借入れをしている人を対象に、複数の借入れを一本化できるおまとめローン。アイフルに一本化することで返済の管理が楽になるうえに、金利が3.0〜17.5%と低めに設定されているため、総返済負担を抑えられる可能性があります。
以下のページでは、アイフルのカードローンについて、金利のほかに借入れまでの最短時間や、利用できるコンビニエンスストアのATMなどさまざまな情報を掲載しています。
実際の利用者のクチコミも紹介しているので、借入れの際の参考にしてみてください。
アイフルのカードローンの詳細を見る以下のページでは、各金融機関のカードローンをランキング形式で紹介しています。特徴ごとに絞り込む機能もあるので、借入先を比較検討するなら一度チェックしてみてください。
※掲載している金利や商品情報は2022年10月20日現在のものです。
自分にぴったりのカードローンを探す提供元:mybest
公開日:2022年10月18日
※本記事に掲載されている情報は2022年10月18日時点のものです。お申込みの際は各社公式サイトに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
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