ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

NYダウ【^DJI】の掲示板 2018/04/03〜2018/04/04

ビッグバンの記憶のラブストーリー

世界は沸騰した鍋のお湯のようにエネルギーの世界で、たまに存在つまり物質の世界が泡のように出来ては消えてを繰り返していた。

ある日一つの泡が気づいた。自分の存在に…。そう、それ、彼がこの宇宙だ。
そしてさらに見えた自分の宇宙の未来の中に、一人の笑顔の可愛らしい女性があることを。

彼も泡の一つだから、未来は概念としては有っても、そこまで存在出来ずにまた泡は小さくなるはずだった。でも、この時の彼は違った。その女性に完全に恋に落ちたのだ。彼は存在の泡から宇宙の始まりビッグバンになった。原動力は愛の力だ。

やがて存在の世界、つまり宇宙は時を巡り、数えきれないほどの朝と夜を繰り返し、その存在の泡だったころに一瞬夢に見た女性が生まれる時代になった。

宇宙は、彼女が実在する状態になるだけで満足なはずだった。でも、宇宙はそれまでの時間に、沢山の生き物だちの愛を見てきた。宇宙も生き物の世界に実在し、彼女に会いたくなった。抱きしめたくなった。

そして、宇宙は一人の男の子として生まれた。いかんせん存在の世界つまり物質の世界は不慣れで大変だ。自分が何かもよくわからない。なんか想定外だったんだ。

そして、時間は巡り、宇宙と女性は出会う、いや、そんな偶然ではない。出会うためにこのビッグバンを起こしたのだから。必然なのだ。

幸せだ。彼は彼女を抱きしめ柔らかさ温かさを感じることができる。これが彼を存在する事への熱い気持ちを動かした愛の力だ。

でも、宇宙は気づく、自分が宇宙の写像であることに。無限の自我を持つことに。さらに、彼女は有限の命しか持たないことに。

宇宙は考えた、毎晩考えた、彼女と共に存在するこの今を永遠にしたい。
なにしろ、この宇宙は、自分だけの愛の力で作り上げたエネルギーが有限の有限機関だ。
彼は悩み苦しみ強く思った。いつまでも一緒に居たいと。
宇宙といえども、出来ることは普通の男と何ら変わり無い。

彼の想いはあまりにも強かった。沸騰した鍋のお湯の中に、愛という概念が染みだし、拡がっていった。世界が愛を受け入れた。

宇宙の愛は沸騰した鍋のお湯とつながり、時間を止めた…
時間を止めた…

宇宙は彼女との永遠の愛の時間を得た。確かに今までの宇宙から考えると変なことだが、宇宙はそれだけ、ただそれだけ、彼女をやさしく抱きしめるためだけに生まれたのだ。無理もない。

宇宙はそもそも愛で始まったのだから。