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日経平均株価【998407】の掲示板 2024/05/02

東北大学の次期学長が、病院長や副学長を歴任した医学部の冨永悌二教授に決まった。
大野英男前学長は半導体物理などが専門領域で、2018年から6年間学長を務めた間、国際卓越研究大学の認定候補第1号に認定され注目を集めた。

千葉大学も前学長が2023年秋に死去して、新学長に医学部の横手幸太郎教授が選ばれた。
 
医学部のある大学では上記の2大学のほかにも、秋田大学、島根大学などが、国立大学の医学部出身が新学長。
例外は高知大学ぐらい。

新任でない学長も、京都大学、北海道大学、埼玉大学、金沢大学、神戸大学、岡山大学、広島大学、九州大学などの学長は、軒並み医学関係。

なぜ?

国立大学は2004年に法人化した。
小泉内閣の行財政改革の一環で国立大学法人化がすすめられた。
行財政改革をすすめた当時の竹中平蔵元総務相が、「大学も自分で稼ぐ努力をすべきだ」と主張。
運営費交付金毎年1割削減、学長は学内選挙ではなく選考会議によって決めることになった。

法人化によって減らされた運営費交付金を補うべく、収入をふやして「稼げる大学」にならなければ、教育研究活動を維持できなくなった。
 
高等教育の無償化が進む中で、学費の値上げはできない。
結局、選考会議では「稼ぐ能力があるどうか」が、大きな選考のポイントとなった。

大学の医学部は多くの診療科に対応して教員数も多いので、学内の意向聴取でも上位をキープでき、「.稼ぐ力」があるのだ。
株式市場に上場する大学発スタートアップ企業には医療関係が多い。
また、医薬品業界などからの財政的サポートも少なくない。
 
この結果、日本の医学部のある国立大学では、医学部出身者がリーダーシップをとるケースが多くなり、学長にも選ばれるようになった。

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大学の科学技術力が低下した。
ありがとう、売国の小ネズミ、竹中、自民党支持者。