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つまり
パラジウム市場の展望
2019年の供給と需要

• 自動車触媒需要の大幅な増加によって、パラジウム市場の供給不足は2019年に拡大するであろう。

• 二次供給量(リサイクル量)は引き続き増加するだろうが、一次供給量は増加する可能性がほとんどない。

• ETFの保有残高は73万オンスに過ぎず、更なる解約があったとしても供給不足を埋めることはもはやできない。

• 2019年1月、パラジウム価格は史上最高値を更新し、リースレートは異例の高水準にとどまっている。


パラジウムの一次供給量も横這いになると予想される。仕掛在庫の処理は進むだろうが、それが南アフリカのシャフト閉鎖の影響によって相殺されるためである。ロシアでは、パラジウムを豊富に含む採掘済み鉱物の処理が引き続きノリリスク・ニッケルからのパラジウム出荷量を補い、グローバル・パラジウム・ファンドからも一次生産分の在庫がさらに売却されると予想される。二次供給量は引き続き増加すると予想されるが、2年間にわたる急増を受けて、増加ペースは減速するであろう。

自動車触媒需要が大幅に増加する一方で、一次供給量と二次供給量の合計は緩やかな増加にとどまることから、パラジウム市場の供給不足は2019年にほぼ間違いなく拡大するであろう。今年も、供給不足の規模は、投資家が保有するETFを利益確定のためにどの程度まで売却するかによって左右されるだろう。

投資を除くパラジウムの「構造的」な供給不足は2019年に100万オンスに迫ると予想される。投資家が現時点で保有しているすべてのETFを解約したとしても、この不足を埋めるには不十分である。