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エヌビディア【NVDA】の掲示板 2018/12/28〜2019/01/17

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ebe***** 強く買いたい 2019年1月15日 10:30

下の続き…

フアン氏によればレベル2+自動運転とはドライバーが責任を持つ中で、レベル3以上の自動運転の要素技術を投入したもの
 今回のフアン氏の会見やNVIDIAの発表では、レベル2+(レベルツープラス)自動運転という新しい用語が登場しており、それらに関しては若干解説が必要になるだろう。

 レベルxというのは、どの段階の自動運転を実現しているかの用語になる。現在一般的に利用されているのはSAE International(SAEインターナショナル)が定義した段階で、レベル0(L0)、レベル1(L1)、レベル2(L2)、レベル3(L3)、レベル4(L4)、レベル5(L5)の6段階が設定されている。日本の国土交通省も現在は同様の定義をしている。


国土交通省の定める自動運転のレベル。国際基準に合わせて改定された
 このうち、ドライバーに変わって自動車自身が自動運転をするのがレベル3以上で、レベル0は自動運転の機能ナシ、レベル1とレベル2はいわゆるADAS(Advanced Driver Assistance Systems)と呼ばれるドライバーの運転を助ける支援装置という位置づけになっている(つまりレベル1とレベル2はドライバー自身がドライバーの責任で運転する)。

 では、レベル2+というのは何かというと、これらでは定義されていない、新しい段階となる。現時点ではどちらかと言うとマーケティング的な用語という位置づけが正しく、拡張されたレベル2と半導体メーカーが説明したいため使っている、そうした理解が正しいだろう。

 このため、定義は企業によって異なっているというのが現状だ。フアン氏が説明したのはレベル2+は、ドライバーが責任を持って運転するということには違いはないが、レベル3以上に採用されるような自動運転の技術をレベル2にも適用したものと説明されている。というのも、レベル3以上ではマシンラーニング/ディープラーニングベースのAIを利用した自動運転を実装するが、それをレベル2にも適用したものがレベル2+だというのがフアン氏の定義ということになる。


こちらは国土交通省が世界に先駆けて定めた自動運転車の安全技術ガイドライン。ODDなどについて言及されている
 現在のADASはAIのような技術は使っておらず、あらかじめプログラムされたアルゴリズムで自動ブレーキなどの機能を実現するのが一般的だ。そこにAIを利用した自動運転の技術やドライバーモニタリングの機能を適用することで、依然としてドライバーがハンドルに手を置いている必要はあるが、自動車がレーンチェンジやハイウェイパイロット機能、あるいは車庫入れなどの操作をある程度自動的にやれる、そういう意味だと考えることが可能だろう。

 フアン氏はNVIDIA DRIVE AutoPilotを既に既に出荷済みと述べ、2020年に発売される商用車に採用されると説明した。ドライバーがハンドルを握り続けるというL2+の定義によれば、現行の道路交通法でも走らせる可能性があり、より便利で安全なADASとして検討されていく可能性が高いと言えるのではないだろうか。