エヌビディア【NVDA】の掲示板 2023/08/25〜2023/08/26

NVIDIAの強みはたくさんあるけど、創業者CEO、ジェンスン・フアンが60歳と若い点に一番注目したいと思う。

自分は50歳だから、見てきた世界はかなり重複していて、彼がグラフィック専用のコプロセッサ（副計算機）を出して来たとき、コンシューマー向けにもそういうニーズ出てきたかー、と傍観していた。

自分は圧倒的に高価（億単位）で高性能なシリコングラフィックス（SGI）のワークステーション（死語ですね）で、テレビや映画のグラフィックスを作っていて、2000年ぐらいにWindows NTプラスintel＆NVIDIA or ATIでも、同じアプリケーションが、まぁまぁ動くようになってきたけど、２流の安物という印象が拭えなかった。
が、世界はそこから大きく反転してSGIはチリのモクズとなり消えていった。

シリコングラフィックスは、なぜ駄目になったのか、分析する前に自分は業界を離れてしまったが、コンシューマー向けの激しい価格競争と、ハイエンドゲームを動かす情熱（ウメハラを重ねてもいい）があって、初代プレステよりも自作PCのほうが強いという状況を生み出す中で、NVIDIAとATI（今はAMDに吸収された）が切磋琢磨した結果、絶対的なコストパフォーマンスの差が生まれた体と思う。

SGIのマシン、そこで動くUNIXベースのOSであるIRIXには未だに愛着がある。
けれどもそれは2000年の時点での最先端であって、今触ればがっかりするだろうし、触ることのできる場所もないのだろう。

NVIDIAに対して、もし懸念があるとすればSGIのようにB2Bというか、プロ専用ハードウェアとして孤高の存在になった結果として、在野の若い連中が雨後の筍のように伸びてきても、下に見て慢心して放置する可能性だけだ。

そして、そういうことは未だ60歳のジェンスンにはまずもってありえない。
彼が健在である限り、NVIDIAの牙城は崩れないのではないか、と思う。
つまり向こう十年は大丈夫だと思う。