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アマゾン・ドット・コム【AMZN】の掲示板 2018/10/27〜2018/11/07

怖いが売れないハイテク株、急落も「愛」変わらず

 米シカゴの金融アドバイザー、スティーブン・ダダシュ氏は、ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムや動画配信サービス大手ネットフリックスの株式を売却するよう顧客から依頼の電話を受けると、こう答えている。「ノーだ。あなたのためにむしろ買い増すよ」

 ダダシュ氏は代わりに、金利上昇で先行きが危ぶまれる債券や不動産株の売りを推奨している。こうした判断は恐ろしく痛みをもたらしかねないと感じられるが、いったん市場の恐怖心が収まれば実を結ぶと話して、顧客の不安払しょくに努めているという。「私には、現在の状況は『買えるものはすべて買え』と聞こえるよ」

 10月の株式相場の混乱により、ダダシュ氏のような投資家は岐路に立たされており、ここで下す判断が今後数カ月の相場の行方に大きな影響を与えるとみられている。26日の米国株式相場も、前日引け後に発表されたアマゾンやグーグル親会社アルファベットの決算がさえない内容となったことで、ハイテク株を中心に売りが膨らんだ。

 今年に入り桁外れの上げをもたらしたハイテク株の下げが目立つ一方、金利上昇や世界経済の減速を巡る懸念が貿易に依存する企業の株価を圧迫。こうした展開が、秋ごろからほぼ連日のように続いている。

 今年に入り桁外れの上げをもたらしたハイテク株の下げが目立つ一方、金利上昇や世界経済の減速を巡る懸念が貿易に依存する企業の株価を圧迫。こうした展開が、秋ごろからほぼ連日のように続いている。

 だがこれまでのところは、ハイテク株への信頼は総じて揺らいでいないようだ。ポートフォリオマネジャー6人に取材したところ、ハイテク株の売りに回っている兆候は見られなかった。だが一部では、市況や半導体などの需要が弱含み始めているとして懸念する声が聞かれた。

ウォールストリート・ジャーナルより

  • >>95

    続き
     ハイテク株の下げは大きいものの、その多くは依然としてリターンを支えており、判断をさらに難しくしている。ネットフリックスは月初来(25日まで)19%、アマゾンは17%、アルファベットは11%それぞれ値下がりしているが、年初来ではいずれも59%、 41%、 1.4%上昇している。

     嵐が過ぎるを待っている投資家もいる。ニューバーガー・バーマンのポートフォリオマネジャー、ジェイソン・トーバー氏は、製造業向けにビジョンセンサーなどを供給するコグネックスとレーザー製造のIPGフォトニクスの株式を手放さずにいる。両社とも中国関連株で、コグネックスは月初来およそ25%、IPG は15%それぞれ値下がり。トーバー氏は「非常に痛い」と心境を語る。

     これらの企業は、関税の影響と見られる中国鉱工業生産の減速により打撃を受けているものの、トーバー氏は売上高を伸ばすことができると確信しているという。「これで世界的なリセッション(景気後退)を招くとは思わない」とし、こうした見方から「パニック売り」には巻き込まれないと述べる。

     インターナショナル・アセッツ・アドバイザリーのエド・コフランセスコ最高経営責任者(CEO)は、成長・モメンタム株を売って、金融・公益株や債券を選好する動きが出ていると語る。「ポートフォリオの構成にかかわらず、顧客はみな不安や懸念を示している」という。

     オスターワイス・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジム・カリナン氏は「質が低い」と見なすハイテク2社の株式を売却した。債務やレバレッジ水準が高く、金利上昇の環境下で先行きを懸念したためだ。一方、ハイテク株の軟調な展開を好機とみて、今年に入り売却していたあるハイテク企業の株式を買い戻したという。カリナン氏は同社の規定により、具体的な社名は明かせないとしている。
     同氏は「一部企業の株価は法外な水準まで切り上がっていた」と指摘。相場調整はいつ起こってもおかしくなかったとして、今回の相場急落にそれほど驚いていないと話す。

     シノバスのポートフォリオマネジャー、ダン・モーガン氏は「半年前は、どの銘柄を買っても値上がりしたため、ハイテク株を買っておけば間違うことはなかった。だが目下、選別色を強める必要があるのは明白」と述べる。

    ウォールストリート・ジャーナルより