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相場、ふしぎ発見!の掲示板

zozoスレより

ZOZOの前沢社長に迫る2つのリスク
ガバナンスの掟
2019年3月6日 6:30 [有料会員限定]

ファッション通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOに逆風が吹いている。集客力の高い有名セレクトショップをそろえ、日本最大のアパレル通販サイトに育ったが有力ブランドの相次ぐ撤退や独自商品の不発などが重なり、今期は上場来初の減益となる見通し。だが、もっと深刻な変化が水面下で進んでいる可能性を最新の財務分析ソフトが突き止めた。それは何か。

財務分析ソフトが「警戒」判定
細野氏がゾゾの直近2018年4~12月期決算を分析したところマイナス54点となり、財務リスクが2番目に高い「警戒」の判定が出たからだ。

フロードシューターの評点は0が最高点。マイナスの値が大きいほど財務の危険性が高まる。18年3月期までゾゾは0点で「安全」の評価だった。わずか9カ月で様変わりした背景には鳴り物入りで投入した自動採寸ツール「ゾゾスーツ」やプライベートブランド商品の不振が頭に浮かぶ。だが細野氏は「それ以前から収益構造が悪化していたのを多くの人が見落としている」と話す。

財務の綻びを調べるフロードシューターが検知したのは資金繰りの悪化だ。ゾゾでは、営業資産(売掛金+棚卸し資産)から事業負債(買掛金+受託販売預かり金など)を引いて求める正味運転資金はこれまでマイナスが続いていた。これは外部への支払いより入金の方が先行し資金が余っている状態を意味する。

しかし4~12月期は一転し、支払いが先行して入金が遅れる現象、つまり資金不足になったのだという。4~12月期の資金不足の額は142億円。細野氏は「現金利益の裏付けがないのに会計上の利益だけがあがる状態がゾゾ社内で起きている」と推測する。

資金余剰から資金不足への構造変化が起きた一つの大きな要因は、営業資産に含まれる売掛金の増加だ。直近9カ月で売掛金は134億円増え、1.5倍になった。一方、出店アパレルメーカーの債権などから成る事業負債の方は営業資産ほど伸びず、これが逆転現象を生んだ背景にある。