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アル中のしゃべり場の掲示板

ナノマテについて持論長文です。
本板で自分でよく調べてみたいとカキコありました。
個人的意見です。ナノマテに関してブルーオーシャンと思ってる人には大変失礼だと思いますが、素材産業も基本レッドオーシャンで時折(未開の)ブルーな域、混ざり合うパープルな域かなと思います。
その未開や混ざり合う域でどれだけここの商材がどれだけ喰いこめるか。

電気伝導、熱伝導、強度、弾性、摺動性、遮蔽性のマルチな機能有するのは大学や材料開発などの研究部門ではマルチ素材によりテスト用として重宝されるかなと。
しかし何かが突出してなければ川下企業へ製品採用の決め手にならないと考えます。
「配合率と脆さのトレードオフが高い次元まで発現しないこと」「素材コスト・加工コストの安さ」「この会社しか造れない」が武器とは思います。

このナノマテはカゼ薬で例えて言うと総合感冒薬としてサンプル材は売れる。
しかし熱・せき・はな・のど等専用または複数症状対応特化の製品にした場合にどれだけ他と勝負できるか、コスト含め総合的に勝てる(採用)か だと考えてます。

個人的にはCFRPなどの層間剝離対策として含浸し強度上げることに期待してますが、最近(米中どちらかだったと思いますが)CFRPの層間にCNTを生成し強度をあげる技術に成功したとの記事もあり実装はまだ先だとは思いますがyabさん言うようにウカウカはしてられないかなと。
高電導の新製品もどこまでアピールできるか、素材の立ち位置見極めはホント難しいと思いますね。