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骨は珊瑚、目に真珠の掲示板

>>1015

【テラ社の責任は?】

一方、テラは責任を問われないのか。
弁護士事務所の報告書で、<薬事承認など受けていないし、州の承認は存在しない>という文書は紹介したが、その他、イダルゴ州知事発言のスペイン語訳を適当にすり替え、<薬事申請>という言葉を差し込んだり、といった細かな工作まで含めると、偽計、株価操縦、風説の流布といった犯罪が疑われるのもやむを得ない。
それが、たとえセネ社主導ではあっても、現地に何度も出向いた担当の藤森氏はテラ社取締役(21年3月退任)でもあり会社としての責任は免れず、証券監視委捜査によっては、東証が上場廃止を判断する可能性もある。
いずれにせよ、現段階での公表は弁護士事務所の報告書(9月27日)と、有価証券報告書や適時開示の修正(9月28日)であり、最終的なテラの行方は、捜査が決着するまでは見定められない。

【テクノシステム事件との連動】

ここまでは、今年3月3日に強制捜査のあったテラ事件であり、それが大詰めを迎えているということだが、さらにその先がある。東京地検特捜部が捜査するテクノシステム事件との連動だ。最後に、捜査関係者と事件関係者の声を総合、こちらの「今後」にも触れておきたい。
テラ株売却で余裕資金が出来たセネ社は、一時的な運用先として四国・丸亀市の太陽光発電事業「まんのうプロジェクト」に約15億円を投じた。この買収に名乗りを挙げたのが融資詐欺で特捜部が摘発したテクノシステム(横浜市)。
特捜部は、その仲介に当たった政界フィクサーが経産官僚に対して行った許認可を巡る工作や、資金繰りに苦しむテクノシステムが政治家を使って行った政府系金融機関に対する資金調達工作を継続捜査、「政官ルート」が弾ける可能性もある――。

両事件は地下茎で結ばれている。