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★★ガチのテンバーガー銘柄★★の掲示板




②■IPOラッシュにバブル懸念、「gumiの次」警戒
2015/03/28 10時12分配信
★上場前から投資バブルに
 いま、市場では「次のgumi」を心配する声が広がっている。「アベノミクス」による低金利、株高で、緩和マネーが利益を求めてベンチャー企業に流入しており、「実績を伴わない企業にも資金が入り込んでいる」からだ。投資マネーが集まっているのは、新規公開株だけではない。JVRがまとめた2014年の未公開ベンチャー企業の資金調達は6年ぶりに1000億円を超え、1社当たりの調達額も2013年の4000万円から7250万円へと大型化が進んだ。有望と目される企業に、実はIPO前から資金が殺到している。

 未公開企業への投資ブームの中で、比較的動きの遅い銀行系VCも、流れに乗り遅れまいと資金提供に前のめりになっているという。さらに、メディアやキャリア、ゲームなどの事業会社による投資も活発だ。JVRによると、2014年の事業会社による投資額は352億円と、2013年の179億円から倍増。事業会社は対象企業の中長期のビジネスシナジーを重視、VCほどを投資時の適正価格を考慮しない傾向にあるため、それが投資バブルに拍車をかけているとの見方もある。

★問われる業績予想のあり方
 「gumiショック」は、動きの早いネット業界の業績予想の難しさをあらためて浮き彫りにした。同社が出した業績予想は合理的だったか、修正の開示時期は適切だったのか、さらには、それをチェックする機能が十分に働いたのか、という疑問を指摘する声は少なくない。東京証券取引所は上場審査の際に、収益計画を確認する。しかし、ベンチャー企業の中には成長性を高くみせるために「努力目標を掲げるケースもある」(市場関係者)という。一方、下方修正に対する批判が高まれば、経営者には逆に「保守的な予想を出しておけば叩かれないだろう」、「むしろ出さない方がいい」という意識も働きやすくなる。gumiに象徴されるIPO市場の混乱の中で、市場関係者の間では「任意開示」である業績予想が本来の開示の趣旨とかけ離れたものになりかねないと警戒する声も出ている。

*(志田義寧 佐野日出之 植竹知子 編集:北松克朗)