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日本の未来を想う
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日本の未来を想うの掲示板

当体蓮華抄(浅井要麟 平楽寺書店 真筆無し)超抜粋

当体の蓮華とは一切衆生の胸の内に八分の肉団あり、白くして清し。大小租細を簡ばず、螻蟻蚊虻の拙き者までも、生を受けたるものは皆悉くこの八葉の蓮華、胸の内に収まれり。その東の葉には阿しゅく仏、南の葉には宝性仏、・・・中略・・・。八葉の蓮華に四仏・四菩薩座し給まえり。中央の大日如来と云うは八葉九尊仏なり。真実は是を仏性と云う、是即ち妙法なり。されば衆生は是法身の宮殿なり。
・・・・以下略。

  • >>278

    277
     不動・愛染の両明王、については、日蓮の「法」は、空海密教の神髄を表しているものと思われる。
    ――――
    本文により解説しますね。
    ――――
     一切の衆生とは、我々、人間(あるいは一切の生き物のことであろうかと)の個々が持っていると言うことでしょう。
    ――――
     胸の内というのは、ア ヴィー ラ フーン キャン の五輪塔(例えば、卒塔婆(ストゥーパ))に例えて、地・水・火・風・空の五大の内、風の中の心臓を開いて八つにしたもので、大日経の中胎八葉尊の、あるいは金剛界マンダラの八柱の楼閣(ろうかく)の九尊の大日を外した八尊の誓願(これをサマヤと申します。)の肉段と言っています。
    ――――
     大日の東南西北には、阿閦、宝生、弥陀、不空成就の四仏がましまし、それぞれの仏の四方には、四菩薩が仏(釈尊)の法を説きましょうと居並んでいます。
    ――――
     般若理趣経(大楽金剛真実三摩耶経)の
     序章、第一章にその内容のエッセンスが説かれています。
    ――――
     そこのところを、日蓮は説いています。
    ――――
     衆生は、これ(これ以外にはなく)、法身(釈尊の本分、即ち大日如来の宮殿(理趣経に言う、大摩尼(だいまに)殿)である。なり。
    ――――
     と、日蓮は解釈していらっしゃいます。
    ――――
     序章の解釈です。
    ――――
    (慈光、拝。)