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為替市場の掲示板

日本と米国の大きな利回り格差を背景に円は先週、
対ドルで約34年ぶりの安値を記録し、日本の通貨当局は
為替市場で行動を取る可能性があると警告した。

円に弱気の賭けが膨らむ

マーケット・リスク・アドバイザリーの深谷幸司フェローは、
米国の利下げも 日本の追加利上げも 先とみられ、

「政策不変の安心感からドル買い・円売りが高水準に積み上がっている」とリポートで指摘。

ドル安・円高に振れるとすれば、

①米景気への懸念が指標で明確になる、
②ないし介入が実施される、
③リスクイベントが生じ市場のボラティリティーが高まる、
➃株価が さらに下落してリスク回避が強まる、といった事態だ。

ドルが上昇を続ける中、日米韓の財務相は先週、為替市場の動向について引き続き緊密に協議していくとの共同声明を発表。最近の急激な通貨安に対する日韓の深刻な懸念を認識しているとも記した。

ドルは米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げ開始時期を遅らせるとの観測から上昇圧力に直面してきた。

一方、日本銀行は3月に07年以来となる利上げを実施したが、
今後の利上げは緩やかにとどまるとの見方から円を押し上げるには至らなかった。

日銀が公表する外国銀行在日支店の本支店勘定はキャリートレードの需要動向を示す指標で、22年3月のFRBによる積極利上げ開始で日米の金融政策の方向性の違いが顕著になって以来、高水準を維持している。

三井住友銀行の鈴木浩史チーフ・為替ストラテジストは

ポジションの巻き戻しによる円高リスクは徐々に高まっている。
ただ、

FRBが利下げをしないのであれば、
なかなかこうしたポジション調整は起きづらい。