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為替市場の掲示板

来週のドル・円は軟調か、
米CPIの鈍化予測や中東リスク警戒が重し
酒井大輔
2024年4月5日

来週のドル・円は軟調な動きとなりそうだ。
米国の消費者物価指数(CPI)は 前月から伸びが鈍化する見込みで、
米金利の低下を通じてドルの下落圧力になる可能性が高い。

中東情勢の緊迫化から株式市場の調整圧力が強まっており、
リスク回避の動きが鮮明になった場合、円一段高の展開も想定される。

ドル・円相場の推移

市場関係者の見方
オーストラリア・ニュージーランド銀行町田広之

来週のドル・円は小緩む中で一段安のリスクがある。
米CPIは再び鈍化していく予想となっている。
米株の調整リスク、地政学リスクもある。

市場では1-3月の経済指標で年内2回の利下げも意識されるが、
まだその判断を決定づけるには早い。
米供給管理協会(ISM)製造業総合景況指数の50回復が話題になったが、
指標そのもののボラティリティーを考えると不安定で、
市場の強気な雰囲気ほど強いわけでもない。

ドル・円は150円割れの可能性があるが、
現状では大台割れは買われやすい。
ただ、株安が続いた場合は150円割れの定着を意識しそう。

あおぞら銀行の諸我晃
ドル・円は引き続き152円付近は介入警戒感が上値を抑えそう。
地政学リスク次第では149円台が下値のポイントに。

米連銀高官の発言は比較的タカ派が多いが、
7月には十分利下げの可能性がある。
インフレもサービス価格の鈍化が示されてきており、
近いうちの利下げの可能性はある。

現状の経済指標で利下げの織り込みが剥落するのは自然だが、
これ以上剥落するほどの材料でもない。
米10年金利も4.4%を付け、債券運用のニーズや
押し目買いからここからは金利低下に向かいやすい。

ドル・円 週間予想

1ドル=148円98銭~153円00銭

来週の主な予定
8日:
3月のニューヨーク連銀インフレ期待、
米ミネアポリス連銀総裁
10日:、
FOMC議事要旨
ボウマンFRB理事、米シカゴ連銀総裁
11日:
米NY連銀総裁、
米ボストン連銀総裁、
米アトランタ連銀総裁
12日:
米アトランタ連銀総裁、
米サンフランシスコ連銀総裁