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金価格上昇、年内に2500ドル台 東海東京の白井氏

金(ゴールド)の国際価格は歴史的高値圏で推移している。国際指標となるニューヨーク先物(中心限月)は20日、1トロイオンス2454.2ドルと、約1カ月ぶりに史上最高値を更新した。金価格の年内の見通しを、東海東京インテリジェンス・ラボの白井誠一郎ストラテジストに聞いた。

金価格は年末までに2500ドル台を付けそうだ。国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシルの23年需給統計で金需要の上位を占める3つの要因が相場を支える中、年後半にかけて米国の利下げで金の投資妙味が増すとみる。

1つ目はアジアを中心に伸びている宝飾品だ。中国は不動産不況や米金利の高止まりで人民元安が進み、価値が目減りしにくい金が買われている。街中のスーパーで金の宝飾品が売られることが珍しくなく、文化的選好度も高い。インドも贈答用などの需要が根強く、経済成長や所得向上で購買力が拡大している。

2つ目は中央銀行の買いだ。ロシアがドル建て資産を凍結され、新興国の中銀が外貨準備として金を保有する動きが拡大した。年間1000トン規模で金を購入しており、価格上昇に敏感でない中銀の買いは長期的に続きそうだ。

3つ目は地金・コイン、実物の金を裏付けとした上場投資信託(ETF)など投資需要だ。中国の個人投資家を中心に地金などの現物需要が伸びている。中国経済は景気不安や不透明感が根強く、中長期的に金の買いが続くだろう。

米連邦準備理事会(FRB)が年内に2回の利下げを実施するとみている。ETFはこれまで売りが目立っていたが、利下げ期待の拡大や実施で、米欧の機関投資家などによる金への資金流入が一段と加速するだろう。米経済が堅調に推移して利下げ期待が後退すれば、上昇圧力が緩む展開も想定される。