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BTK阻害剤が、重症インフルエンザ関連肺炎治療に使えるかもしれないという報告。

訳引用
"ARDS患者(特に予後の悪い患者)の肺では上皮細胞がBtkを発現し、FRA-1が持続的に活性化していることから、Btk/FRA-1経路の関与が上皮傷害に寄与しているのではないかとの仮説を検証した

"インフルエンザウイルス感染をトリガーとしたALIモデルマウスにおいて、Btkをイブルチニブ(Btk阻害剤)でブロッキングすると、肺胞上皮細胞におけるFRA-1の発現が有意に減少した。また、上皮細胞におけるTNF-αを介したFRA-1の発現は、Btk阻害により有意に抑制された。これらの知見に基づき、我々は、Btk/FRA-1シグナル伝達カスケードが上皮細胞の統合性の喪失を促進する可能性があり、DAD患者(ARDSで見られるように)の肺で検出された活性化FRA-1の高レベルは、上皮バリア修復に悪影響を与える可能性があると仮説を立てた。

ttps://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/ajrccm-conference.2020.201.1_MeetingAbstracts.A7427