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>>6251

ボロ株

アンジェス
臨床試験前に関係者の阪大教授に未公開株配ったヤバイ会社で有名

臨床研究担当医の
研究にからむ私的利得の公表は義務
乗るなら飲むな! 飲んだら乗るな!

遺伝子治療用物質の商品化を目指して元阪大助教授が創設した大学発ベンチャー企業「アンジェスMG」(以下ア社)が大企業と提携する直前、臨床試験責任者の阪大教授ら5人が未公開株を取得していたことが明らかとなった(2004.6.12毎日新聞朝刊)。報道を総合すると、1人が103万円で取得した320株は現在2億2400万円の評価額となっている。責任者の教授が株を売却し3000万円以上得ていたことも判明している。
問題の物質は、新しい血管を作る作用のある肝細胞増殖因子(HGF)というタンパクを作る遺伝子。足の血管が詰まり歩けなくなった人に注射してHGFを作らせ新たな血管を作ろうというもの。阪大A教授(60)が総括責任者として98年に大学に申請した試験は人に初めてこの物質を使用し、効果と害に目安をつけるための試験。国の審査も経て01年5月に試験することが認められ、6月から翌年11月まで実施された(表参照)。
99年設立されたア社は01年1月大手製薬会社との提携を発表。臨床試験担当者らが未公開株を購入したのは、その直前の00年12月、臨床試験が国から承認されていない時期であった。株式市場に上場したのは、臨床試験が終了する前の02年9月(上場当初価格1株約40万円)。320株は約1.3億円に相当することが、この物質の効果と害の評価をする段階で判明していたのである。その後、1株100万円を経て現在70万円。結果がよくなく、新薬として承認されるまでもっていけなければ、株は紙くず同然。臨床試験に多少でも斟酌が加えられないはずがない。
本当に有効で危険が少ないなら公私の利害は一致するが、公私の利害関係はしばしば対立/競合し、私的利得が公益を害する。世界的議論の的conflicts of interest/competing interestsの問題である(注)。