投稿一覧に戻る Oniyome Stock Exchangeの掲示板 52380 uba 5月22日 16:28 人間の場合、誕生後の心筋細胞は基本的に分裂・増殖しない。 ゆえに、ゲノムのコピーミスが発生しえず、結果、心筋細胞由来の悪性腫瘍は発生しないということになる。 と同時に、一度損傷したり傷害を受けた心筋細胞が再生することもない。 つまり、心筋細胞の数は誕生後には経時的に減少するばかり。 結果、ある閾値を超えて心筋細胞が減少した心臓は次第にその機能(の一部)を失っていく。 この状態を心不全という。 人間を含む大型哺乳類は途中で他の生物に捕食されない限り、心不全で死亡することが多い(らしい)。 心臓という生命維持に極めて重要な臓器における致命的な悪性腫瘍の発生を起こさせないことの代わりに、長生きした個体における心不全の発症が運命づけられた。 世の中はすべからく、何かと何かのtrade-offの関係にある。 生物進化と癌化の関係もそう。 両者はゲノム変異の裏表の関係。 発癌しない・しにくい生物種があるが、これは個体レベルでは良い現象なのかもしれないが、種全体で見れば進化しない・しにくいということになる。 結果、環境変化に適応出来ず、種全体が絶滅する可能性が相対的に高まる。 つくづく、natureはよく出来ている。 注)組織学的には良性の腫瘍が心臓内腔に発生することがある。 この場合、腫瘍が発生した場所が個体にとって致命的になりえるため”組織学的には良性腫瘍でも臨床的には悪性腫瘍”という解釈にならざるをえない。 なんてことを、あの俳優さんの4のニュースを見て思った。 ただし、僕の知識はアップデートされてない可能性があるので疑ってかかって下さい。 返信する そう思う3 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する ツイート 投稿一覧に戻る
人間の場合、誕生後の心筋細胞は基本的に分裂・増殖しない。
ゆえに、ゲノムのコピーミスが発生しえず、結果、心筋細胞由来の悪性腫瘍は発生しないということになる。
と同時に、一度損傷したり傷害を受けた心筋細胞が再生することもない。
つまり、心筋細胞の数は誕生後には経時的に減少するばかり。
結果、ある閾値を超えて心筋細胞が減少した心臓は次第にその機能(の一部)を失っていく。
この状態を心不全という。
人間を含む大型哺乳類は途中で他の生物に捕食されない限り、心不全で死亡することが多い(らしい)。
心臓という生命維持に極めて重要な臓器における致命的な悪性腫瘍の発生を起こさせないことの代わりに、長生きした個体における心不全の発症が運命づけられた。
世の中はすべからく、何かと何かのtrade-offの関係にある。
生物進化と癌化の関係もそう。
両者はゲノム変異の裏表の関係。
発癌しない・しにくい生物種があるが、これは個体レベルでは良い現象なのかもしれないが、種全体で見れば進化しない・しにくいということになる。
結果、環境変化に適応出来ず、種全体が絶滅する可能性が相対的に高まる。
つくづく、natureはよく出来ている。
注)組織学的には良性の腫瘍が心臓内腔に発生することがある。
この場合、腫瘍が発生した場所が個体にとって致命的になりえるため”組織学的には良性腫瘍でも臨床的には悪性腫瘍”という解釈にならざるをえない。
なんてことを、あの俳優さんの4のニュースを見て思った。
ただし、僕の知識はアップデートされてない可能性があるので疑ってかかって下さい。