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ブイーーンおばちゃんメモの掲示板

>>63

一方、同じように226銘柄の今期予想の純利益を合計すると958億円。前期比で39%増という大幅な増益見込みだ。純増分は269億円。この大半を占めるのが、そーせいだ。前期実績の14.3億円の赤字に対し、今期は130.6億円の黒字見込みで、145億円の純益押し上げ要因になる。今期はミクシィが減益見通し(最終益予想は540億円)だが、それでもミクシィとそーせいを合算した670億円でマザーズ市場全体の利益の70%を占める。
■ 7月にマザーズ指数先物取引が始動

 ただ、増益に見えるカラクリとしては業績予想を未開示としている22銘柄の存在がある。これら銘柄の今期予想を「0」という前提で計算したが、未開示22銘柄の前期実績を合計すると107億円の赤字。今期見通しを「0」とカウントしていること自体、超楽観シナリオであり、それに基づいた純利益合計「958億円」という数字であることを付け加えておきたい。「超楽観数字」をベースにマザーズの予想PERを計算すると42倍……「まだ高いかもね☆」である。

 これでもピンとこないため、(近い将来)マザーズから東証1部へ昇格するとみられるミクシィとそーせいを除いたマザーズのPERを計算してみたい(余計なお世話かもしれないが……)。この2銘柄を除いた時価総額は3兆3515億円。同じく、この2銘柄を除いた前期実績の純利益合計は93.46億円だ。マザーズのミクシィとそーせい両銘柄を除いた前期実績PERは359倍になる。「すごく高いね☆」である。さらに、今期予想の純利益合計は287.67億円で、今期予想PERは117倍。「やっぱり高いね☆」である。

 これが決算発表を通過した後のマザーズ市場を、純利益から見た考察だ。さあ、ここから買いたいか? 売りたいか? ……といっても、満足にカラ売りができない(売りたくても売れない)のがマザーズである。

 だが、7月19日に東証マザーズ指数先物が取引開始の予定だ。先物が上場するというのは、「売りたい人が存分に売れる環境が市場開設以来初めて、構築される」ということ。そのとき、市場がマザーズ指数にどういった適正価格を見出しにいくのか……これは非常に興味深い行事であり、保有しているマザーズ株のポジションをどうするかなど、そのときに向けた準備を始めるならそろそろだと思うがいかがだろうか?