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銅・アルミ製品、24年度需要は増加に 車や半導体けん引
2024/04/10 02:00 日経速報ニュース 918文字

 銅やアルミニウムといった非鉄金属製品の国内メーカー団体が相次ぎ、2024年度の需要について23年度比で増えるとの見通しを公表した。自動車や半導体関連分野などの回復を見込む。ただ、22年度以前の水準より低い予想も目立ち、需要回復は道半ばの様相だ。
 日本伸銅協会(東京・台東)は24年度の需要見通し(生産ベース)を、23年度見込み比5.9%増の67万6700トンとした。全14品種のうち12品種で23年度の見込みを上回る見通し。自動車や半導体に加え、エアコンやリフォーム需要なども下支え要因になるとした。生産量が最も多い銅条は6.0%増、黄銅棒は3.9%増を見込む。
 24年度は23年度比で増加見込みとしたが、70万トンを超えていた21、22年度の生産実績より低い予想となる。

 24年度見通しとあわせて公表した2月単月の伸銅品生産量(速報)は前年同月比1.3%減の5万4820トン。前年同月を下回るのは26カ月連続だった。銅条は0.9%減の2万343トン。生活家電などで世界的に需要が鈍かった。住宅設備機器に使う黄銅棒は新規住宅着工が低調だったことが響き、3.9%減の1万2353トンだった。
 日本アルミニウム協会(東京・中央)がまとめた24年度のアルミ圧延品(板・押し出し類の合計)需要の見通しは、23年度比1.5%増の172万6550トン。板類・押し出し類ともに自動車生産の増加が追い風となり、板類では半導体製造装置向けの厚板の出荷拡大を予想する。22年度の需要は下回る。
 直近2月のアルミ圧延品出荷量は前年同月比0.2%減の13万7680トンと24カ月連続でマイナス。押し出し類は建設向けの低迷で2.4%減だったのに対し、板類は1.2%増で23カ月ぶりにプラスに転じた。4年に1度のうるう年で出荷が増えたうえ、自動車向けの引き合いも強かった。