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貼っていくスレ
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>>53

③トランプ氏が望むのは新たなディール
トランプ政権はイランを窮地に追い込み、新たなディールに向けた交渉を強いることを望んでいる。
核開発と弾道ミサイル開発、そしてシリアやレバノンへの軍事関与を抑え込むためのディールだ。
レバノンはイランの代理勢力であるイスラム教シーア派組織ヒズボラの本拠地だ。
これはイランを危険な脅威だとみているイスラエルの利益と一致する。
トランプ政権の計算通りにいくかどうかは、制裁がいかに強力に遂行されるか、またはイランがそれを回避できるかによる。

④イラン政府は国民を守れるか
イランのハッサン・ロウハニ大統領は自国経済を安定させ、通貨リアルを下支えすることを試みている。
リアルの対ドル相場は今年、歴史的な下落を記録している。ロウハニ政権は貧困にあえぐ数千万人に補助金を出すことを約束している。
ロウハニ氏は10月27日の演説で平静さを前面に出し、インフレは制御できていると述べ、同国には新たな制裁に耐えられるだけの財源があると主張した。
だが、イランは自らを完全に防衛することはできない。
米国は世界の基軸通貨であるドルに起因する力を行使できるからだ。

⑤イランの次の行動は
イランの次の行動は過去の行動から類推できる。
イラン政府は核合意保持を望む欧州各国との関係強化に動くことが可能かもしれないが、この道は以前に比べて難しくなっている。
その背景には、イランが欧州で爆弾攻撃などを画策していたとの最近の報道がある。
イランは中東での米国の軍事的権益に打撃を与えることで制裁に反撃できるかもしれない。
ホルムズ海峡での米国船への嫌がらせを増やしたり、米国を標的にしたサイバー攻撃を強化するなどによってだ。
イラン政府はこれまでのところ3つ目の道、つまり再交渉を望む兆候は一切見せていない。