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NY市場概況-雇用統計を受けて3指数がそろって反発 S&P500は最高値に接近

 4日のNY株式相場は反発。米5月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月より大幅に改善したものの、市場予想ほど強くなかったことで、過度なインフレ懸念が和らいだ。米10年債利回りは前日の1.627%から1.555%に低下した。長期金利の低下を受けてハイテク・グロース株が軒並み高。S&P500は0.88%高の4229.89ポイントで終了し、5月7日に付けた取引時間中の史上最高値まで8.15ポイント(0.19%)に迫った。ダウ平均も179.35ドル高(+0.52%)と反発。セールスフォース、マイクロソフトが2%超上昇し、インテル、アップル、シスコ・システムズ、IBM、3Mも1%超上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合は1.47%高と反発し、S&P500とダウ平均をアウトパフォームした。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.04ポイントから16.42ポイントに低下し、4月16日以来の低水準となった。「ミーム銘柄」はAMCエンターテインメントが6.68%安となったが、週間では83.42%高。ブラックベリーは12.72%安となり、ゲームストップも3.80%下落した。

 週間では、ダウ平均が0.66%高、S&P500が0.61%高とともに2週続伸し、ナスダック総合は0.48%高と3週続伸。年初来では、ダウ平均が13.56%高、S&P500が12.61%高、ナスダック総合が7.19%高となった。

 寄り前に発表された米5月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月改定値の27.8万人増から55.9万人増に大きく改善したが、市場予想の65.0万人増を下回った。失業率は前月の6.1%から5.8%と市場予想の5.9%を上回る改善となった。


指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34618.69 34772.12 34618.69 34756.39 +179.35 +0.52
S&P500 4206.05 4233.45 4206.05 4229.89 +37.04 +0.88
ナスダック総合 13697.25 13826.82 13692.01 13814.49 +199.98 +1.47
CME225先物 28975 29195 28755 29120 +190.00 +0.66
FT100(英) 7069.04 7069.04 7069.04 7069.04 +4.69 +0.06
DAX(独) 15651.69 15705.89 15607.92 15692.9 +60.23 +0.38
ドル/円 110.28 110.33 109.36 109.53 -0.75 -0.68

※CME225先物は円建てであり、前日比は前日の大証日中終値比を記載しています
※CME225先物は更新時間後に暫定値から確定値に値が変わる場合がございます

 
S&P業種別・騰落率ランキング
指数名  
  
1 情報技術(IT) +1.92%
2 コミュニケーション +1.36%
3 一般消費財 +0.82%
4 エネルギー +0.58%
5 資本財・サービス +0.34%
6 生活必需品 +0.33%
7 ヘルスケア +0.32%
8 素材 +0.18%
9 金融 +0.18%
10 不動産 +0.13%
11 公益事業 -0.15%


NY主要株価  

<情報技術セクター>
インテル
57.37 +1.13 (+2.01%)
エヌビディア
703.13 +24.34 (+3.59%)
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
81.58 +1.3 (+1.62%)
マイクロソフト
250.79 +5.08 (+2.07%)
ビザ
230.14 +2.03 (+0.89%)
IBM
147.42 +1.87 (+1.28%)
アップル
125.89 +2.35 (+1.90%)
シスコ・システムズ
54.07 +0.74 (+1.39%)
オラクル
82.89 +1.8 (+2.22%)
アドビ
504.5 +11.36 (+2.30%)
セールスフォース・ドットコム
237.48 +6.64 (+2.88%)