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FXの館の掲示板

為替市場オープニングコメント
【本日の円相場見通し】ドル・円は主に119円台後半で推移か、11月米雇用統計の発表を控えてリスク選好的な円売りは抑制さ

 4日のドル・円相場は、東京市場では119円75銭から119円98銭で推移。欧米市場で
ドルは一時120円25銭まで上昇し、119円78銭で取引を終えた。

 本日5日のドル・円は主に119円台後半で推移か。日本時間夜に発表される11月の米
雇用統計内容を点検したいとの声が聞かれており、リスク選好的な円売りはやや抑制
される可能性がある。

 4日の欧米市場でドル・円は一時120円25銭まで上昇した。ドル・円が120円台で取
引されたのは2007年7月26日以来となる。120円近辺では売買注文が混在していたよう
だが、対円でのユーロ買いが活発となったこともドル高・円安の進行を促したよう
だ。ただし、120円台では利食い目的と見られるドル売りが観測されており、ドルは
119円34銭まで反落する場面があった。

 市場関係者の間では、1ドル=120円は通過点に過ぎないとの見方が出ており、さら
なる円安も想定されているようだ。ただし、過度の円安は物価上昇をもたらし、個人
消費を抑制するとの懸念もある。株式市場では円安は株高につながるとの理由で円安
進行を歓迎している様子もあるが、円安で主要輸出企業の業績が今後どのように変化
するか、観察する必要がありそうだ。

【テクニカル分析】
・短期:121円レベル
・中期:「斜行三角形」の目標値である124円14銭

【ドル売り要因】
・地政学的リスクの存続
・日米の株安
・過度の円安に対する警戒感

【ドル買い要因】
・大手機関投資家は今年度に外債投資などを増やす可能性
・総選挙で与党勝利の思惑でリスク選好的な円売り継続の可能性
・ユーロ圏、中国の金融緩和で株高・円安継続への期待

 ユーロ・ドルは、0.8228ドル(2000/10/26)から1.6040ドル(史上最高値2008/7/15)
まで上昇後、1.1876ドルまで下落、1.3832ドル(2013/10/25)まで戻した。
 ユーロ・円は、88円93銭(2000/10/26)から169円97銭(最高値2008/7/23)まで上昇
後、94円12銭(2012/7/24)まで下落し、149円14銭(2014/11/20)まで戻した。

 本日のユーロ・円は、148円前後で推移か。ドル・円相場が119円台後半で推移した
場合、ユーロ・円は148円台前半で上げ渋る見込み。

【ユーロ売り要因】
・ECBはある程度の通貨安を容認しているとの見方
・米長期金利の上昇
・ECBによる量的緩和策導入の思惑

【ユーロ買い要因】
・中国の金融緩和
・ユーロ圏金融機関の資本増強
・ECBによる量的緩和策の早期導入は困難との見方

予想レンジ
・ドル・円:119円40銭-120円40銭、ユーロ・円:147円80銭-148円80銭

<国内>本日の為替関連スケジュール
・08:50 11月日銀対政府取引
・14:00 10月景気動向指数(予想:先行104.1/一致110.0、9月:105.6/109.8)
<海外>本日の為替関連スケジュール
・16:00 独・10月製造業受注(前月比予想:+0.5%、9月:+0.8%)
・19:00 ユーロ圏・7-9月期GDP改定値(前期比予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・22:30 米・11月非農業部門雇用者数(予想:+23.0万人、10月:+21.4万人)
・22:30 米・11月失業率(予想:5.8%、10月:5.8%)
・22:30 米・10月貿易収支(予想:-412億ドル、9月:-430億ドル)
・22:30 加・11月失業率(予想:6.6%、10月:6.5%)
・22:30 加・10月貿易収支(予想:+1.5億カナダドル、9月:+7.1億カナダドル)
・22:45 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
・24:00 米・10月製造業受注指数(前月比予想:0.0%、9月:-0.6%)
・24:00 メキシコ中央銀行が政策金利発表(3.00%で現状維持の予想)
・04:45 フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長あいさつ(IMF会合)
・05:00 米・10月消費者信用残高(前月比予想:+164.5億ドル、9月:+159.24億ド
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