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ユロ板討論会の掲示板

 本日の欧州時間は英国がボクシング・デーで休場なことや、年末を控え市場参加者が少ないことで流動性の悪化が懸念される。その中で欧米の好悪両材料がどのように、欧州市場が捉えるかが注目される。

 週末に入り欧州では新型コロナウィルスの変異種が拡大するなど、リスク要因が増えている。英国の感染状況は特に深刻で、週末には科学者が英国全土で第4段階の規制が必要という提言を出している。また、英「サンデータイムズ」紙は、量的緩和の効果が限られればイングランド銀行(BOE)はマイナス金利導入を迫られるだろう、という記事を掲載している。英・欧州連合(EU)間の交渉合意というご祝儀相場も一段落し、今後は変異種による経済的な影響と、英EU間交渉が合意に達したものの、その合意によるネガティブリスクを確かめる相場になると思われる。
 英国からの変異種が欧州各国でも観測されるなど、欧州も今後の対応に追われることになりそうだ。特に本日は主だった経済指標の発表がないことで、ウイルスの感染およびその対応による規制がユーロ相場に与える影響が強くなりそうだ。
 上述した変異種拡大は欧州通貨売りのニュースだが、欧州買い・ドル売りを促すニュースとしては、日本時間の午前中にトランプ米大統領が経済対策法案に署名したことだ。これにより、政府機関の閉鎖が避けられたことや、給与支払いの補填も滞らないことは米株にとってはポジティブな内容だ。もし、週明けの米株価が上昇基調を維持できた場合は、引き続きドル売り・欧州通貨買いに市場が動く可能性が高い。

・想定レンジ上限
 ユーロドルは、17日高値で年初来高値にもなる1.2273ドル。
 ポンドドルは、17日高値1.3624ドル。

・想定レンジ下限
 ユーロドルは、21日安値1.2130ドル。
 ポンドドルは、23日安値1.3354ドル。