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ユロ板討論会の掲示板

 本日のロンドン為替市場でユーロドルは、1日以降に強まった上昇トレンド自体に大きな変化はなさそうだが、ニューヨーク午前に発表される10月米雇用統計を前に様子見ムードが広がるか。
 昨日に気になるとした「来週半ばの欧州連合(EU)首脳会議」だが、EU予算合意に拒否姿勢を見せていたポーランドが、条件付きながらも承認拒否を取り下げる考えを示した。他国の反応はまだはっきりとしていないものの、ポーランドが歩み寄る姿勢を見せたことで、同国と共に予算拒否としたハンガリーも態度を軟化させる可能性が出てきた。
 EU次期多年度予算が合意に向かい、復興基金も稼働できるめどが立てば、来年以降の欧州景気回復への期待感も高まるだろう。こちらはユーロにとってもポジティブ要因だ。

 相場の懸念材料としては、米大手製薬ファイザーが、今年の新型コロナウイルスのワクチン出荷量目標を最大1億回分から5000万回分に引き下げたことか。コロナワクチンの実用化で先行していた同社の動向は、市場のリスクセンチメントにもじわりと影響してくるのではないか。
 なお新型コロナ関連ニュースでは、コンテ伊首相が3日、感染拡大防止のために12月21日から1月6日までは州をまたぐ移動を禁止(仕事などの理由を除く)することを発表した。

 ポンドドルは昨日、約1年ぶりの高値となる1.35ドルを記録。その後は1.34ドル台での値動きが続いているが、英EU通商合意への期待感が支えとなっているもよう。バルニエ首席交渉官が本日、EU加盟国の代表に交渉状況について説明する予定。一部報道では近日中に合意の大枠が明らかとなる、とも伝えられている。ただ、これまでも何度か梯子を外された交渉でもあり、今後の関連報道には依然として警戒が必要だろう。

想定レンジ上限
・ユーロドルは昨日高値1.2175ドルを念頭に心理的節目1.22ドルが上値めど。ポンドドルは昨日高値1.35ドルから19年12月13日高値1.3514ドルが抵抗帯。

想定レンジ下限
・ユーロドルは昨日安値1.2101ドルを下回り、1.20ドル台での推移となれば、2日安値1.2040ドルまでの下押しは考えておきたい。ポンドドルは1.3394ドルまで上昇してきた日足一目均衡表・転換線が目先の下値めど。