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ユロ板討論会の掲示板

本日のロンドン為替市場では、2年7カ月ぶりに1.21ドルに乗せたユーロドルの堅調地合いがどの程度まで強まるかを見極めたい。目先の上値ポイントとしては、2018年前半に一旦支えられた1.21ドル半ばや、同年4月の下落局面で下げ止まった1.2139ドル(18年4月30日高値)付近をこなせるかに注目か。1日から2日にかけての上げ幅は200ポイント近くあり、昨日序盤にも見られた持ち高調整の売りで押されることもあるだろう。ただ、「Trend is your friend(トレンドは友だち)」という相場格言もあるように、よほどの悪材料が出ない限りはあくまでも「調整の域」をでないのではないか。
 なお来週の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて、金融当局者は政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入る。よって、欧州連合(EU)サイドからユーロ高をけん制する発言は出難いかもしれない。

 気になるところでは、来週の半ばに控える今年最後の欧州連合(EU)首脳会議の行方か。ハンガリーやポーランドの反対により、EU次期多年度予算が合意しないまま来年を迎える可能性が高まっている。予算不成立となれば、景気回復の財源として期待されていた復興基金の稼働が遅れることもあり得るだろう。そうなった場合にはユーロの上値はさすがに追い難い。
 本日は仏・独・ユーロ圏の11月サービス部門PMI改定値が発表予定。同月速報では新型コロナ対策の影響で景況判断の境目となる50を下回った。速報値から大きく下方修正されるようであれば、ユーロ上昇の勢いが鈍るかもしれない。

 ポンドドルは「英国と欧州連合(EU)の将来関係を巡る協議」の行方次第。昨日は、今週合意への期待が急速に窄み、売り戻しが強まる場面があった。
 他通貨では、11月トルコ消費者物価指数(CPI、予想:前月比1.00%/前年比12.60%)を受けたトルコリラの値動きにも注目したい。

想定レンジ上限
・ユーロドルは前述した1.2139ドルをこなせるかがポイント。ポンドドルは1・2日高値1.3441ドルが抵抗水準。リラ円は11月30日高値13.44円が目先の上値めど。

想定レンジ下限
・ユーロドルは昨日安値1.2040ドル、ポンドドルも昨日安値1.3288ドルが支持水準。リラ円は日足一目均衡表・雲の下限13.11円が下値めど。