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ボヤキの掲示板

日本人の賃金が停滞し続ける「日本特有」の理由
リチャード・カッツ :東洋経済 特約記者(在ニューヨーク)

日本と最も対照的なのはフランスだ。非正規労働者が労働力の3分の1を占めているにもかかわらず、1995年から2011年の間、フランスの賃金と生産性の伸びの差はわずかであった。何が違うのだろうか。
 両国とも、同一労働同一賃金が法律で定められている。フランスでは、労働検査官の活用を含めて法律を執行している。一方、日本では、問題の調査と違反者の起訴を義務付けられた省庁がない。被害者は自分で訴訟を起こし、費用を負担しなければならない。
 さらに、フランスでは正規・非正規を問わず、組合に所属しているかどうかにかかわらず、ほぼすべての労働者が組合契約の対象となっている。日本では、組合員のみが契約の対象となり、派遣労働者や派遣会社から派遣された労働者が組合に加入することは法律で認められていない。
 確かに、フランスの非正規労働者の平均賃金は、一般労働者の平均賃金よりも20%低い。しかし、多くの非正規労働者が、正規労働者にも低賃金を支払う職業や企業で働いているという事実を考慮に入れると、賃金格差はなくなる。
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フランスは革命を経験した国だけあって、賢い。ジャンヌダルクが
正してくれる。日本にはジャンヌダルクに匹敵する英雄は存在しない。