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株、FX、バイナリー初心者の為のスレッド
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(貧乏人の臆病、バンクロール管理)
投資の利益の多くは元手の量に比例する。
だから、投資はしばしば、利回りで測られる。
利回りで見たとき、+50%の利益と-50%の損失が1:1の確率の投資は割に合わない。
-50%の損失を回復するには+100%の利益が必要だから、
この取引を繰り返すと、1回に付き、平均-13%複利ずつ、資産が減ってゆく。
+50%の利益と-50%の損失が釣り合える確率は63:37だ。
+50%の利益と1:1の確率が釣り合うのは、-33%の損失だ。
一般にN%の損失を取り返すのには100×N/(100-N)%の利益が必要なので、
損失の可能性は大きく評価する。
N%の損益をP(N)の確率分布で出す取引の利回り期待値[%]は、
(N>0領域での積分∫P(N)×N×dN)-(N<0領域での積分∫P(N)×100×N/(100-N)×dN)
のように考えるべきだろう。
しかし、よく観察すると、分母となる資産を10倍に増やせば、
+5%の利益と-3.3%の損失が1:1の組み合わせは1回平均で+0.7%複利の利回りになる。
本質的に+50%:-33%が1:1と同じ投資のはずが、
余裕資金の規模の差で、意味の違う投資になっている。
+5%:-5%が63:37の投資も1回平均で+0.6%複利の利回りに変質する。
1回の取引が資産全体に占める割合を下げるにつれて、
資産全体から見た利回りは下がるが、損失の痛手は、利益と大差なくなってゆき、
わずかな利益優位でも損失を乗り越えられるようになってゆく。