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任天堂(株)【7974】の掲示板 2021/06/26〜2021/07/05

【総会質疑応答要旨】

ウェブサイトに総会の質疑応答要旨が掲載されましたね。概ね私の記録・記憶と合っているようでちょっとホッとしました。一部「適切な」表現に改められているところはあるようですが。

Q3の好きなゲームについての回答もそのまま載っていたのはちょっと意外でした。そもそも総会のときに,古川社長が「議事に直接関わらない」としながらも取締役各位に振って話を引き出したのも,IR・広報的にプラスに働くとの判断があったからかもしれませんね(現に速報板などでは好意的に受け止められています)。


ちなみに私の質問はメレダンドリ氏に関するQ2でした。想定内の回答ではありましたが,現時点での映像事業の立ち位置を明示してもらえたことは収穫であったと思います。

メディアのインタビューで宮本氏から「ディズニー」の言葉が出るとその意味あいについて様々な憶測が飛んでいましたが,本人から(少なくとも現時点では)「ハード・ソフト一体型のビジネスを世界中に広げるため」に映像を手掛けることと,なぜキャラクターや映像を作るかに関してメレダンドリ氏が「とてもよく理解されて」いることについて明言があったのは良い材料だと思います。

要旨では,より適切な表現として「メディアに関わる海外の方に、任天堂の考え方を理解いただくのは『簡単ではない』」となっていましたが,総会では「珍しい」とおっしゃっていました。それだけ周囲に誤解されやすく,その状況下にあってメレダンドリ氏を経験でも技術でも,そしてフィロソフィーの面でも信頼できる稀有な人材として評価しているのでしょう。

これらを額面通り受けとめれば,少なくともかつてのファイナルファンタジーのような失敗や,ゲームの世界観から離れた作品になるようなことはなさそうです。魔界帝国の女神的なこともないでしょう。


故岩田社長の急逝から間もなく6年となり,フェーズは彼の構想実現からその次へと移る場面かと思います。その中で宮本氏が主導したテーマパーク事業と映像事業がどのように花を咲かせ果実を実らせるか,しばらく楽しみに見守りたいと思います。

それと,自分の質問とそれに対する古川社長や宮本氏の回答がこうやって形に残るのも嬉しいものですね。速報板には株主総会は究極のファングッズとの書き込みもありましたが,その意味ではこの質疑応答要旨は私にとって究極のファングッズと言えそうです。