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東映アニメーション(株)【4816】の掲示板 2015/04/16〜2017/10/30

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cbf***** 強く買いたい 2017年8月3日 02:27

ものすごい勢いで株価が上がっていますね。
決算や財務状況だけ見るとこの会社は個人的にはかなり買いだと思います。
ただし、平社員の給料(平社員以下の業務委託契約になっている方も含む)の賃金があまりにもひくすぎて、一人暮らしもできない状況です。
そういう人たちは共同で東映アニメの株主になって、株主総会なりで待遇改善を経営陣に働きかければよいと思います。100株が最低の売り買い単位ですので、団体でも作ってそこに出資し、アニメーターの賃金と労働環境の改善に貢献してしてほしいと思います。
私は、昔、某運輸企業の現業(現場)の電気設備保守部門に務めていましたが、そのときの初任給が手取りで13万円程度(私は工業高校卒で入社しました)でした。今も務めていれば35万程度の月給でしょう。
東映アニメと某運輸企業では大まかなくくりではサービス業でくくれますが、
東映アニメは娯楽(エンターテイメント)を作る企業、某運輸企業は社会インフラを支える企業なので、社会的な地位は後者に軍配が上がります。

それで、何の話をしたいかと申しますと、東映アニメと某運輸企業を仮に同じ企業の規模として、どちらが経営状況がよいかという話です。
個人的には東映アニメさんのほうが圧倒的に経営環境や財務状況の面では優れています。これを話すとどの企業に勤めていたかが察しのよい方にはわかりますが、この某運輸企業は現在長期債務が5兆円以上あります。
金融機関から借りているのではなく国が債権者です。(もう答えをいっているようなものですが・・・)
東映アニメさんは全く債務がありません(無借金経営です)。

東映アニメーションさんは会社の経営状況および財務状況には全く問題がありません。優良企業の一員です。
株価に表れているのが何よりの証拠です。
しかし、非常にせこいことをして、従業員や世間のひんしゅくを買っているように考えられます。
公正取引委員会から是正勧告がことをご存じでしょうか。消費税が5%から8%に上がった際、東映アニメのアニメーターの報酬に消費税上乗せ分を転嫁しなかった件です。いわゆるピンハネ行為をこの企業は平気で行っていました。
もう一つ重要なことは、原画スタッフ等、アニメ制作を下支えしている人々に、十分な報酬を支払っていないということです。
これは東映アニメだけではなく、アニメーション制作業界全体にいえることです。
原画1枚あたりの単価が安く、数をこなさなければこの仕事で生きていくのは不可能です。
平均的に、原画スタッフの1ヶ月の賃金は手取りが10万円稼せぐことができれば御の字です。
これでは、1人で生活するのは不可能です。東映アニメの制作スタジオがある東京都練馬区の光が丘や大泉学園の通勤圏内にアパート暮らしなんてとてもできません。
親の所得に依存する生活になります。

東映アニメーションの経営陣の皆様に一言いいたい。あなた方のいる会社は、私の勤めていた運輸業界で例えると、東海旅客鉄道や東日本旅客鉄道に匹敵する規模の会社です。あと、その二つに負けないほど知名度は海外では高いです。
もし東海旅客鉄道や東日本旅客鉄道の経営陣が上記のような社員の生活を顧みない銭ゲバのような経営を行っていたとしたら、それらの会社の従業員は黙ってませんよ!即ストライキですよ!(JRは労働組合の力が強力ですので・・・)
(JR(特に東海)は殿様商売といわれていますが、社員の待遇は手厚いです)

東映アニメの社員やその関連会社のスタッフほとんど劣悪な労働環境や賃金に泣き寝入りしています。
財務状況を見ると潤沢な資金があるにもかかわらず、株主には還元するけど従業員には還元しないのは、株式会社としてどうかと思います。原画スタッフの毎月の賃金を一般企業の高卒の初任給なみの15万円あたりに引き上げても、
会社の経営はびくともしないと思いますがどうでしょう?
同じ東映アニメの社員でも、「事務職」の大学卒の初任給は23万円程度です。これは理解できます。(JRでも現業採用の大卒の初任給はこれくらいです)
東映アニメーションの「芸術職」(アニメーション制作スタッフ)の扱いがひどすぎます。制作スタッフの待遇を軽んじていて、いい人材が集まるとは思いません。
テレビ局がアニメーション制作会社に払う制作費と、

ドラマを外部の制作プロダクション(例えば共同テレビジョンやメディアミックス・ジャパン(MMJ)・ドリマックステレビジョン(時代劇なら東映・松竹))など制作する際の制作費、

バラエティ番組を外注する際にバラエティ番組の制作会社(有名どころだとイーストやテレビマンユニオンなど)に発注する際の制作費、

以上の3つの場合の制作費(すべて同じ放送時間数の場合で)を高い順に並べると、
ドラマ>>バラエティ>>>>>>>アニメ
になります。アニメは視聴率があまりとれないので冷遇されがちです。
あと、バラエティ番組よりも制作日数がかかるのも難点です。
最近はバラエティ番組は低予算でできるので、
テレビアニメでドラマのように視聴率が狙える時間帯に枠を設定することはまずありません。(テレビ東京を除く)

アニメ制作会社はほかのテレビ番組制作プロダクションよりも地位が低く見くだされており、いくらアニメをクールジャパンなどと政府がお膳立てしても、アニメより生身の人間が写っているドラマやバラエティの儲かると発注元であるテレビ局は思っています。
アニメの提供(CM)とドラマの提供(CM)を見比べるとどちら番組の広告主が広告費を多く払っているか一目瞭然です。
(サザエさんや名探偵コナン・ちびまる子ちゃんなどは例外中の例外です(これらの番組はキャラクタービジネスではなく視聴率で保っている番組ですので)

なので、東映アニメーションのような一部の大手の制作会社以外は経営は苦しいです。
しかしこの企業は、賃金に回す資金はあるのに回そうとしていません。倹約するのは結構ですが、
お金をかけるのは株主還元・新社屋や設備だけでなく社員の賃金や労働環境の改善に少し使ってもバチは当たりませんし、東映アニメぐらいの企業規模なら利益は減りますが、賃上げしても会社が傾くことはまずあり得ません。
(でも、昔の話ですが一般企業なみの賃金をアニメーターにあげたら2度も会社が傾きそうになった会社あります。
(ヒント会社名の読みが「と」で始まる国内アニメ制作業界2位の大手アニメ制作会社(もちろん東映動画(東映アニメション)ではありません)・東京の中野駅(JR中央線)の南口の近くに本社がある老舗の会社です。(東映アニメーションの本社は現在中野駅の北口の近くにあります。制作部門は練馬区です))
従業員の生活を考えていないのが東映アニメーションという企業の致命的な欠点です。

投資家目線で考えると余計か金は使うな、従業員に金回すならこちらに回せ、賃金に待遇に不満ならとっととやめちまえと思う投資家の方が少なからずいらっしゃると思います(暴言も過ぎていると思いますが)
ただ、いくら株式会社という組織が金儲けの(利益を上げる)ためにあるはいえ、
そこで働いているのは生身の人間であるということを私たち投資家や、会社の経営陣は肝に銘じておかなければなりません。ベテランの投資家に皆様に比べ、私などひよっこ以下のしがない個人投資家です。
10年ぐらい前からこの東映アニメという企業の株式に投資したく、経営や財務状況・作品やチャートの動きを注視しています。
しかし、東映アニメの経営陣の従業員に対する扱いが非常にひどいと思います。賃金を出し渋りすぎです。
これさえなければ文句はありません。多分将来私の勤めていた運輸企業なみにとはいかないものの(会社の規模が桁違いに違います)アニメーションの生みの親が設立した米ディスニーの総売上の5分の1ぐらいにはなるのではないかとおもいます。(ディズニーはアニメだけではなく実写(パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズなど)も制作していますし、自社で作品の供給網も持っているので一概に比較できません)。

はっきり言ってディズニーのアニメーターが東映アニメのアニメーターの賃金を見たら「なんでこんなに安月給でこき使われてるの?そんな従業員の待遇で東映アニメーションの経営陣は「東洋のディズニー」を目指しているの?」って落胆すると思います。
(アメリカの方が日本より労働者の権利は守られています。)

株主は金は出しても作品の中身や経営に極力口を出さない方がいいと思います。
株主と出資している企業の経営陣は運命共同体です。二人三脚でその会社を育てていくのが理想です。
金しか転がしていない投資家に経営者がいちいちあれもこれも指図されたら経営陣も「こんなわがままな株主の下では正直やってられん」と思うでしょう。

でもやっぱりこの会社はぐんぐん伸びると思います。将来的には最大1000株くらいは出資したいと思う。