カードローンカタログ カードローン比較におすすめ

キャッシングとは? メリット・デメリットから申し込み方法まで基本知識を徹底解説

キャッシングとは? メリット・デメリットから申し込み方法まで基本知識を徹底解説

すぐにお金が必要なときや、手軽かつ迅速にお金を借りたいときに便利なキャッシングサービス。キャッシングの名前は聞いたことがあるものの、具体的にどのようなサービスなのかいまいちよく分からない、誰でもすぐに借りられるのかなど、気になっている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、キャッシングの正しい情報やクレジットカードでの現金の引き出し方、返済方法を解説します。ぜひ最後までチェックしてみてください。

CFP認定者・1級FP技能士/Paradise Wave代表

監修者飯田道子外部サイト

金融機関勤務を経てFP資格を取得。現在は独立系FPとして各種相談業務・セミナー講師・執筆活動を行っている。さらに、海外生活ジャーナリストとして移住支援も行っており、得意ジャンルは金融にとどまらず多岐に渡る。

元銀行員/mybest 金融サービス情報コンテンツ担当

制作者大島凱斗

元銀行員として、法人顧客の経営支援・融資商品の提案、個人顧客の資産運用相談業務を担当。現在は日本最大級の商品比較サービスmybestにて金融・サービス商材の情報提供コンテンツを統括している。

当サイト内の記事内容はユーザー視点で公正に作成されております。詳しくは掲載方針・ポリシーをご覧ください。

キャッシングとは? 

キャッシングとは? 

出典元:Getty Images

キャッシングとは、本来銀行・コンビニATMやインターネット経由でお金を借りるサービス全般を総称したもの。キャッシングには主に、カードローンとクレジットカードに付帯するキャッシングの2種類があります。

しかし、キャッシングと呼ぶ際は、クレジットカードに付帯したキャッシング枠のことを指すのが一般的。そのためこの記事では、キャッシングをクレジットカードの借入枠を利用した借入れとして解説していきます。

クレジットカードに付帯しているキャッシングは、ATMを通じていつでも手軽に現金が借りられるサービスのことです。国内だけに限らず、海外でも利用できるため利便性の高いサービスといえます。

キャッシングとカードローンの違い

キャッシングとカードローンは、似ていますが内容は異なります。主な違いは以下の3点です。

金利が異なる。3%程度の差があることも

金利が異なる。3%程度の差があることも

出典元:Getty Images

キャッシングとカードローンの違いのひとつは、金利に差があることです。銀行カードローンであれば最高金利は14~15%程度であるのに対し、キャッシングは17〜18%ほどと、カードローンよりも金利が高く設定されています。

ただし、消費者金融カードローンの場合は、金利がキャッシングと同等の18%程度に設定されていることが多い点は覚えておきましょう。消費者金融カードローンは、名前に通り消費者金融会社が取り扱うカードローンで、銀行カードローンと異なり口座開設の必要がないなどのメリットがあります。

一般的に、利用枠が高ければ金利は低く、反対に利用枠が低ければ金利は高くなる傾向にあるのも特徴です。カードローンの限度額は数十万~数百万円ですが、キャッシングの限度額は数十万円と低めに設定されています。

キャッシングができるクレジットカードなら通常のショッピングでも利用可能

キャッシングができるクレジットカードなら通常のショッピングでも利用可能

出典元:Getty Images

カードローンは一般的に借入れ専用のサービスなので、ショッピングにそのまま利用することは基本的にできません。一方、クレジットカードは、通常のショッピング利用をしながら、キャッシング枠も利用できるので、1枚で2役を担えるといえます。

キャッシングは国内外で利用可能。カードローンは国内のみ

キャッシングは国内外で利用可能。カードローンは国内のみ

出典元:Getty Images

キャッシングは、国際ブランド対応のCD(キャッシュディスペンサー)やATMであれば、世界中のどこでも現地通貨を引き出せます

海外へ行く際には、事前に銀行や外貨両替専門店で渡航先の通貨に両替するのが一般的ですが、海外でキャッシングを使えば両替の手間がかからないのが魅力です。

海外でのキャッシングでもATMの手数料や利息は発生しますが、両替時に銀行や外貨両替専門店へ支払う手数料は発生しません。海外でなるべく現金を持ち歩きたくない人でも、キャッシングで少額から引き出すことができるため安心です。

一方で、カードローンは原則国内のみでしか利用できないことがほとんど。あくまでも国内のATMなどでしか使えないため、注意しましょう。

キャッシングのメリット

次に、キャッシングを利用するメリットについて解説します。

海外で現地通貨を引き出すことができる

海外で現地通貨を引き出すことができる

出典元:Getty Images

先述したとおり、キャッシングは国際ブランド対応のCD(キャッシュディスペンサー)やATMで現金が引き出せます。事前に銀行や空港で両替を行わず現地で直接お金を引き出せるため、わずらわしい両替の手間を省いてすぐに使えるのが魅力です。

旅先で現金払いにしか対応していない店舗やチップの支払いなど、急に現金が必要になったときでもすぐに手元に現地貨幣を引き出すことができます。

海外でのキャッシングは、国際ブランドによって利用できるATMが異なる点に注意しましょう。事前に調べておくほか、どうしても心配な場合はVISA・Master Card・JCBなど、複数ブランドのクレジットカードを準備しておくと安心です。

なお、海外でキャッシングを利用する際、利用限度額に達しているとそもそもの利用ができないので注意。すぐに増枠の審査をしてもらえるわけではないので、海外でキャッシングを利用できない事態にならないよう、事前に利用限度額の確認を行なっておく必要があります。

利用限度額は、クレジットカードが発行された際に同封されていた書類やWeb会員サイトのマイページなどで確認が可能です。

急な出費にもすぐに対応可能

急な出費にもすぐに対応可能

出典元:Getty Images

クレジットカードを作るときにあらかじめキャッシング枠を設定しておけば、急にお金が必要になったときに申込みや審査をせずすぐに現金を引き出せます

冠婚葬祭や病気・けがによる入院治療費など、ある程度まとまった費用が必要なときでもすぐに用意することが可能です。急な出費に対応できるほどの貯金がない人は、クレジットカード作成時にあらかじめキャッシング枠を作っておくといいでしょう。

CFP認定者・1級FP技能士/Paradise Wave代表

飯田道子

クレジットカードにキャッシング枠がすでに付いていれば、新たに審査を受けることなく即日で借入れできるので便利です。

すべてのカードにキャッシング枠をつける必要はありませんが、複数のクレジットカードがあるなら、いざという時に備えて、1枚はキャッシング枠をつけるのも手ですよ。

借入れのために別のカードを持つ必要がない

借入れのために別のカードを持つ必要がない

出典元:Getty Images

キャッシングは、買い物をするためのクレジットカードと、お金を借りるためのカードが1枚で完結します。

カードローンのように別の専用カードがいらないため、カードをたくさん持ちたくない人や、カードローン用のカードを誰かに見られたくない人でも安心です。

支払いも、買い物での利用分とキャッシングでの借入れ分がまとめて同じ口座から引き落とされるため、家計簿をつけている人や日々お金の管理をしている人にとっても便利なサービスといえます。

キャッシングのデメリット

キャッシングにはメリットがある一方で、デメリットもあります。以下でまとめたデメリットも確認しておきましょう。

カードローンよりも利息負担が大きい

カードローンよりも利息負担が大きい

出典元:Getty Images

銀行カードローンの金利が約14%であることに対し、キャッシングの金利は約18%程度と高めに設定してあるため、カードローンよりも利息負担が大きくなります。クレジットカード会社からすると、利息収入はキャッシング利用からでないと得られないことが主な理由です。

金利が違うと利息負担がどのくらい変わるのか、10万円を1年で返す場合の利息負担を、金利14%の場合と18%の場合でそれぞれ比較してみましょう。

利息額は以下の計算式で求められます。

利息 = 借入金額 × 実質年率 × 借入日数 ÷ 365日

例に挙げた数値を当てはめると、以下の計算ができます。

<金利14%の場合>

14,000円 = 10万円 × 14% × 365日 ÷ 365日

<金利18%の場合>

18,000円 = 10万円 × 18% × 365日 ÷ 365日

金利が14%の場合だと、10万円の借入れに対して返済総額が114,000円、金利が18%の場合は返済総額が118,000円と、4%の差で4,000円の金利負担差があることが分かります。自分が借入れを検討している金額で利息負担がどれくらいになるか気になる人は、以下のシミュレーターで試算してみてください。

カードローンの利息負担をシミュレーションする

キャッシングを利用してもポイントはたまらない

利用してもポイントはたまらない

出典元:Getty Images

クレジットカードで買い物をするとポイントがたまるのが一般的ですが、キャッシングは対象外なので利用してもポイントはたまりません

ポイントがたまるのは日々の買い物で利用するショッピング枠のみ。ただし、カード会社によってはキャッシングでもポイントを付与していることがあります。カード会社の公式サイトやアプリなどで、チェックしてみましょう。

キャッシングは利用枠が小さい傾向にある

利用枠が少ない傾向にある

出典元:Getty Images

キャッシング枠はショッピング枠のなかに含まれており、ショッピング枠を利用しすぎていると、キャッシング枠を持っていても満額借りられないことがあります。クレジットカードの総利用枠が50万円、キャッシング枠が10万円の場合を例に挙げてみましょう。

40万円の買い物にクレジットカードを利用した場合は、キャッシングで利用できるのは10万円です。一方、50万円の買い物をしてしまうと、すべてショッピング枠に使うことになるのでキャッシング枠は0円に。45万円の買い物をすると、キャッシングは5万円しか使えません。

上記のとおり、キャッシング枠はショッピング枠の利用額に応じて変化します。また、キャッシングは枠の上限までしか利用できません。クレジットカードで借入れする際は、あらかじめショッピング枠の残高も確認しておきましょう。

利用残高は、会員向けサイトのログインページ内などで確認できるほか、電話による照会も可能なのが一般的です。

キャッシングの使い方は? 

キャッシングの使い方は? 

出典元:Getty Images

キャッシングは、コンビニエンスストアや銀行などのATMのほか、電話やインターネットを通して利用することが可能です。

コンビニエンスストアのATMであれば、ほとんどのクレジットカードが対応しています。24時間営業しているため、休日や深夜の時間帯でも営業時間を気にせずキャッシングを利用することが可能です。

銀行のATMでもキャッシングは利用できますが、営業時間や休業日が決められているため、コンビニエンスストアに比べると利便性は下がります。ほかにも、カード会社が設置しているATMの利用も可能です。

カード会社によっては、専用のフリーダイヤルに連絡してキャッシングを利用する方法もあります。カード会社の公式サイトで、電話に対応しているかどうかチェックしてみてください。

最近では、インターネットを通じてキャッシングが利用できる会社も多数あります。インターネット経由で振込み依頼をすることで、指定の口座に現金が振込まれる仕組みです。

キャッシングの返済方法には何がある? 

キャッシングの返済方法には何がある? 

出典元:Getty Images

キャッシングの返済は、一括返済とリボルビング払いの2つから選択できることが一般的です。いずれも借入れた一定期間後に指定口座から引き落とされるのは同じ。

一括返済の場合は、借入れた元金と利息が1回で引き落されて返済が完了しますが、リボルビング払い(リボ払い)の場合は複数月にわたって返済を行います。

リボルビング払いは、一定の金額だけを毎月返済していく方法です。毎月の返済額が少ないため負担がかからないように見えますが、手数料がかさんでしまいます。リボ払いの手数料は、支払期間が長ければ長いほど、利用金額が多ければ多いほど高くなるのが特徴です。

返済が完了するまで利息を払い続けなければならないため、返済が終わらない事態に陥る可能性もあります。利息を減らすためには、毎月の返済額を増やしたり繰り上げ返済をしたりして、少しでも返済期間を短くすることが重要です。

CFP認定者・1級FP技能士/Paradise Wave代表

飯田道子

リボ払いを利用すると、毎月の返済額が一定かつ少額になるため利用している人は少なくありません。しかし、リボ払いを複数回繰り返せば返済額は高額になります

また、リボ払いの残高は住宅ローンなどの借入れの際に影響することがあります。「毎回の支払額をおさえられるから」と安易に考えることなく、利用し過ぎには注意しましょう。

キャッシングの申込み方法と必要書類

以下では、キャッシングの申込み方法と必要な書類などについて解説します。

申込み方法は主に2パターン

申込み方法は主に2パターン

出典元:Getty Images

クレジットカードにキャッシング枠を付帯させる方法には、クレジットカードの申込時にキャッシング枠も申込むか、クレジットカード発行後に申込むかの2パターンがあります

申込みフォームや用紙にある「キャッシング利用希望枠」に希望する上限金額を記入すれば、クレジットカードの申込みと同時にキャッシングの審査も行ってくれる流れです。

契約後に申込む場合は、ウェブ上のマイページから行うパターンや、電話もしくは所定の申込用紙にて申込むパターンなど、カード会社によって方法が異なります。あとからキャッシング枠を申込むときには審査もあるため、あらかじめ認識しておいてください。

本人確認書類がマスト。収入証明書は状況によって必要な場合も

本人確認書類がマスト。収入証明書は状況によって必要な場合も

出典元:Getty Images

キャッシング枠の申込時に提出する書類は、本人確認書類のみで済むことがほとんどです。キャッシング枠が50万円を超える場合や、他社借入との合計が100万円を超える場合には、収入証明書の提出を求められることもあります

本人確認書類や収入証明書として使用できるものの一例は、次のとおりです。

<本人確認書類>

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 年金手帳

<収入証明書>

  • 源泉徴収票
  • 給与明細
  • 確定申告書
  • 所得証明書

キャッシングの審査に通過する基準は? 

キャッシングの審査に通過する基準は? 

出典元:Getty Images

キャッシングの審査では、主に収入や他社での借入れ、信用情報がチェックされます

収入は高いに越したことはないですが、継続的で安定しているかが重要視される傾向に。返済は長期にわたることもしばしばなので、しっかり返済を続けられる能力があるかが見極められるでしょう。

他社借入は、特に総量規制に達していないかがチェックされます。総量規制とは借入れの総額を年収の3分の1までに定めている法的なルールのこと。年収300万円の場合、他社から50万円借りていると、新たに申込めるのは50万円までに。そのため、限度額を決定するうえで、重視されるポイントのひとつです。

信用情報は、主に過去に延滞した形跡がないか確認されます。過去数年以内に返済が滞った実績があると、返済能力が不安視される傾向に。スマホ料金の延滞も掲載されてしまう点は覚えておきましょう。なお、信用情報はCIC(外部サイト)やJICC(外部サイト)から自分で確認することが可能です。

審査基準はクレジットカード会社により細かく異なるため、基準に満たず審査落ちしてしまった場合は他社に申込んでみるのも一つの手です。

また借入れの手段はキャッシング以外にもあるので、カードローンや公的制度での借入れなど、代替案を検討してみることもおすすめです。

即日借入れしたいならカードローンも検討して

キャッシングはクレジットカードに枠さえあれば即座に借入れできるので非常に便利です。しかし、新規で枠を申請する際は即日で借入れできるとは限りません。

急ぎでお金を借りたいなら、カードローンの申込みも検討してみてください。消費者金融であれば即日融資に対応しているところもあるので、申込みから数時間後に借りられる可能性があります。

カードローンを検討する際は、以下のページをチェックしてみてください。ランキング形式や特徴ごとに、自分にぴったりのカードローンを探せますよ。

自分にぴったりのカードローンを探す

提供元:mybest

※本記事に掲載されている情報は2022年08月24日時点のものです。お申込みの際は各社公式サイトに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
※本記事の情報は、各ローン会社の提供する個別の商品の内容等を保証するものではありません。また、情報の正確性等についても、これを保証するものではありません。本記事の情報を基に被った一切の損害について、LINEヤフー株式会社は一切の責任を負いません。本記事の情報を営業等に利用すること、第三者への提供目的等で利用すること等を固く禁止します。
※2022年4月の改正民法の施行により、成年年齢が18歳に引き下げられており、記事中における成年・未成年の対象についても変更が生じております。利用条件など各社の求める申込み資格の変更については、事業者ごとに判断が分かれておりますので、お申込みの際は各社の申込みページに記載の最新の情報を必ずご確認ください。

記事一覧を見る
不安や疑問を解決します 初心者向けカードローンを解説 詳しくはこちら