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NYダウ【^DJI】の掲示板 2023/03/10

9日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化への懸念が重荷となり、続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比543.54ドル安の3万2254.86ドルで終了。下げ幅は一時600ドルを超えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は237.65ポイント安の1万1338.35で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2億0821万株増の10億4364万株。
米労働省が午前に発表した週間の新規失業保険申請件数は、前週比2万1000件増の21万1000件だった。市場予想の19万5000件を上回った。インフレ率を押し上げている労働市場の逼迫(ひっぱく)が緩和したと受け止められ、ダウ平均は上昇して取引が始まった。
FRBのパウエル議長は、前日までの議会証言で、政策金利の到達点が「従来の想定よりも高くなる」と明言。利上げ幅の拡大も示唆した。利上げ長期化や加速への懸念が強く、ダウ平均は徐々に上げ幅を削り、マイナスに転じた。
西部カリフォルニア州の地方銀行SVBファイナンシャル・グループは前日の株式売り出しなどを発表。金融持ち株会社のシルバーゲート・キャピタルは、暗号資産(仮想通貨)関連業者を顧客とする傘下行を自主廃業する方針を決めた。SVBは約6割、シルバーゲートは約4割下落した。金融株に売りが波及し、相場を押し下げた。
市場では、金融政策やインフレの先行きを見極めようと、10日発表の2月の雇用統計に注目が集まっている。ロイター通信によると、非農業部門の就業者数は、前月比20万5000人増と前月から伸びが減速すると予想されている。「市場予想を大きく下回ることがない限り、FRBは今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を広げ、0.5%利上げに踏み切るだろう」(日系金融機関)とみられている。
個別(暫定値)では、JPモルガン・チェースが5.4%安、ゴールドマン・サックスが2.1%安と金融株が大幅安。景気敏感株も売りが広がり、ダウは2.1%安、ウォルト・ディズニーが3.2%安、スリーエムが1.5%安、ホーム・デポが1.2%安、キャタピラーが3.1%安、ボーイングが2.9%安だった。
金利上昇局面で売られやすいハイテク株も下落。セールスフォースが2.3%安、アップルが1.5%安だった