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弱くても勝てます。の掲示板

「GDPよくてなんで上がるの?」
「北朝鮮問題で上がらない」

経済指標や世界情勢を分析したり考察するのは楽しいし 掲示板での雑談ネタとしては常にホットかつ盛り上がる

ただ トレードするにおいて こういったネタに翻弄されるのは考えものと常々思う。

行動ファイナンスの視点から為替が動く要因を考えた場合に

□為替レートが上がる: 将来上がることを期待する勢力が強ければ上がる

□為替レートが下がる: 将来下がることを期待する勢力が強ければ下がる

という考え方に集約されるが この考え方を理解すれば ニワカファンダに翻弄される馬鹿馬鹿しさに すぐに気がつくと思う

別の表現をすれば 市場のセンチメントと言い換えても良い。つまり重要なのは 市場のセンチメントが今はどの通貨ペアを買いたいのか 買いたくないのかのセンチメントこそが レートを左右する要因であって

センチメントの下に経済指標や地政学リスクは存在したり または それらはセンチメントとは 異世界の存在のように成り下がることもある

ただ 確かに予知されていない地政学リスクが経済に大きく影響を与える場合は極めて大きなものになるのも間違いわない

地政学リスクや経済指標がセンチメントの方向性を変えるという事象は 相場がそれを織り込んでいないからだ

織り込んでいない状況とは 不確実性が極めて高い状況であり 昨年のイギリス欧州離脱ネタはまさにそれだったと言えるが かなりレアなケースであったとも思うが それも すぐに市場は織り込み不確実性の恐怖を乗り越えてしまった。

相場の不確実性のセンチメントを知る指標にVIXがある。20を超えると通常相場の域を出ている状態で

私もこの20を節目にセンチメントが正常か否かを知るのに参考している。ちなみに 昨年のイギリス欧州離脱国民投票直前のさいは

□VIXは20を超えていた
□為替チャートも緊張感のある不安定な動きをしていた

状況にあり センチメントもマックスだったと思う。 このような状況な場合 相場の不確実性は極めて高く まさに気をつけようという状況にあるんだと思う。

では今の状況はどうかというと 確かに金曜日に北朝鮮ネタもあってかvixは上昇したが15という数字は歴史的には安定したレベルであり 相場の動き自体

不確実性に遊ばれている環境にはない安定感がある。

つまりセンチメントは従来通り 経済指標やら地政学リスクの上位的存在であり 北朝鮮ネタはセンチメントに利用されている調整材料にすぎない

それを履き違えて 市況に翻弄されるのは なんだかなあと あいも変わらず徒然に思う。