ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

日経平均株価【998407】の掲示板 2024/05/10

>>500

比喩としての「火薬庫」
爆発の危険がある意味が転じて、紛争発生の危険性が高い地域のことを指すこともある。ヨーロッパの火薬庫、ヨーロッパの火薬樽(en:Powder keg of Europe)、ヨーロッパの火打ち箱(Europe's tinderbox)と呼ばれたバルカン半島、中東の火薬庫と呼ばれる旧パレスチナ周辺などがある。

火薬庫で火災が発生すると、爆発などの危険や周辺施設・住民への被害も伴うが、この比喩的な「火薬庫」でも紛争が発生すると周囲に問題がおよび易い。バルカン半島では民族問題や宗教問題を発火点として、周辺地域の同種問題の活性化といった問題を招く傾向があり、旧パレスチナ周辺では宗教問題や近代ではパレスチナ問題(→イスラエルとパレスチナ問題)などもあり、これら問題は原油価格などを通じて世界的な問題をも誘発させる。

例えば、バルカン半島において発生したサラエボ事件は、第一次世界大戦を誘発させ、近代化された軍隊同士の衝突が長期化、様々な化学兵器を含む近代兵器が実戦投入され膨大な戦死者を発生させた。また、戦域が通常の戦場だけではなく市街地まで広がり、市街戦にまで発展したため、一般市民にも多数の死傷者が発生したことや、国家規模の総力戦を強いられたことから、複数の国家にまたがって市民生活に多大な影響が出た最初の戦争となった。

こういった該当地域のみならず周辺地域、ひいては世界規模の問題を発生させる傾向から世界的にもこれら地域の情勢は懸案事項となっており、国際連合平和維持活動などの国際協力による「消火活動(比喩的な意味での)」も行われる。