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日経平均株価【998407】の掲示板 2019/07/05

 文大統領は韓日関係を「歴史問題」と「未来志向」といういわゆる「ツートラック」に分けて管理するとの考えを以前から繰り返し示していた。ところが歴史問題についてはとにかく強行一辺倒で、これによって日本の報復を受けるに至ってもその対策は何も提示できていない。半導体やディスプレイなどのメーカーは足元に火が付いた状態だが、政府が発表したのは「輸入先の多角化」や「国産化」といった遠い未来に関することばかりだ。

 文大統領は前政権がTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備を進めたことを批判しながら、その一方で「安全保障と国益を守る腹案がある」と語っていた。ところが実際にふたを開けてみるとその対策とは「THAADの追加配備をしない」「米国のミサイル防衛(MD)体制に参加しない」「韓米日同盟には参加しない」といういわゆる「三不」を中国と約束することだった。主権国家が自らの主権を放棄するに等しい屈辱的な約束だ。しかし中国の習近平・国家主席は先日行われた韓中首脳会談で再びTHAAD問題を取り上げ、韓国への圧力を全く緩めようとしない。

 大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長はこれまで2回も平壌に特使として派遣されたが、それと同じ情熱を持って日本とやりとりしていれば、今回のような報復は防げたはずだ。政府はこれまで北朝鮮に対する制裁を解除させるため多大な努力と関心を注いできたが、その半分の努力でも行われていれば、国民生活はここまで悪化しなかっただろう。大統領と大統領府、内閣、与党に至るまで、現政権の関心はただひたすら北朝鮮のことばかりだ。北朝鮮ショーが行われるだけで支持率は一気に上がるのだから、他の分野はぞんざいに扱ってもよいと考えているのだろう。今や「大韓民国の国政は北朝鮮のことだけ」という声も聞こえてくるが、これは決して誇張とは言えないようだ。

朝鮮日報