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ドイツ銀行【DB】の掲示板 〜2016/11/16

7月29日といえば「日銀の政策決定会合」のほうに注目が集まりますが、実は同日、欧州銀行監督局(EBA)によるEU加盟国の主要51銀行を対象にした「ストレステスト(健全性審査)」の結果発表も実施されます。

事ある毎に問題が指摘されては、なんとなく話題に上らなくなるという繰り返しをしていますが、同行が置かれている状況はまったく改善しているわけではなく、リスクは継続中です。
まずここまでの動きでは「LIBOR」不正の実施による損害賠償の支払いがあります。

含み損部分については清算が完了するまでは損失がわかりにくく、かつ金融当局も株主もそれをしっかりと掌握できない点が問題を正確に把握できないといったリスクがあります。

「ドイツ銀行」のデリバティブ取引の総額は数千兆円規模といわれ、すくなくともドイツの「GDP」の数倍以上の取引額とされています。
もちろんすべてが消失することはないにしても、株から為替、「債券」「コモディティ」と相場が押しなべて暴落するようなことになれば相当な損害を計上することになり、かなり危機的な状況が示現することは間違いないようです。

なかでも規模の大きな「ドイツ銀行」は人一倍リスクの高い業務に手を出し今日に至っているようで、まかり間違えばリーマン後の次の市場の大暴落はここから始まる可能性すらある状況なのです。

日本ではいまひとつこうした危機的な状況が伝わってきませんが、とにかく29日の結果にまず注目していきたいと考えます。

「IMF」によれば「ドイツ銀行」がおかしくなると即座に世界の28の銀行にかなり深刻な影響がでるとされていますから、このネガティブな波及効果は想像を絶するものなることはほぼ間違いないようで、ここからはまず「ドイツ銀行」に目を光らせることが必要です。
(今市氏)